さぴあニュースバンク
6月の主な出来事 ちょっと詳しく知っておこう
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3火
国際韓国(大韓民国)で大統領選挙の投票・開票が行われ、「共に民主党」の前代表・李在明氏が初当選した。
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4水
社会厚生労働省は2024年の人口動態統計を発表した。それによると、国内で生まれた日本人の子どもの数(出生数)は約68万6100人と、初めて70万人を下回った。
1参照 -
12木
社会世界経済フォーラムは世界の国々がどの程度男女平等になっているかをまとめた2025年版「ジェンダーギャップ報告書」を発表した。調査した148か国のうち、日本は男女平等の達成度が66.6%で、前年と同じ118位だった。
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13金
国際中東のイスラエルは、同じ中東で敵対するイランの核関連施設や首都テヘランの軍事施設などを攻撃した。イランも数百発の弾道ミサイルなどで報復。事実上の交戦状態に入った。その後も互いに攻撃を続けたが、22日にはアメリカもイランを攻撃し、23日にはアメリカのトランプ大統領が「イスラエルとイランは停戦に合意した」とSNSで発表した。ただし、停戦が続くかどうかは不透明。
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16月
国際この日から翌17日まで、カナダ西部のカナディアン・ロッキーのふもとにあるカナナスキスでG7サミット(主要7か国首脳会議)が開催された。
2参照 -
22日
政治東京都議会議員選挙の投票・開票が行われた。
ちょっと詳しく1
「ジェンダー」とは社会や文化などによって生み出された性別に関する考えや役割のこと。この報告書では教育・健康・政治・経済の4分野で男女平等の度合いを分析しています。日本は、教育は66位、健康は50位と上位だったのですが、政治は125位、経済は112位でした。政治と経済の達成度が低迷している理由は、女性は子育てや親の介護などが原因で、仕事を辞めたり長く休んだりして、政治に参加したり、会社などでリーダーの立場に就いたりする割合が低いことにあるとされています。
ちょっと詳しく2
イスラエルはイランが核兵器を持つようになると、イスラエルと世界が脅かされると反発。一方、イスラム教の国であるイランは、パレスチナ自治区のガザ地区を支配するイスラム組織ハマスをはじめ、イスラエルと敵対する勢力を支援してきました。2023年10月にイスラエルとハマスとの戦いが始まってからは、イスラエルとイランが直接攻撃し合うこともあり、緊張が高まっていました。
ちょっと詳しく3
東京都内の42選挙区で127の議席が争われました。自民党(自由民主党)が議席数を減らす一方、小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会が、都議会で議席数が最も多い第1党になりました。今回の東京都議会議員選挙は今年7月20日に行われる予定の国政選挙・参議院議員通常選挙の行方を占うという面でも注目されていました。
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詳しく1
出生数が初の70万人割れ
ポイントは?
- 厚生労働省では毎年、日本人の出生・死亡・結婚・離婚などに関する統計を発表しています。これを人口動態統計といいます。
- 今回注目されたのは、2024年に国内で生まれた日本人の子どもの数が約68万6100人と、初めて70万人を下回ったため。統計がある1899年以降で過去最少となりました。2022年に80万人を下回ったばかりで、国の推計(中位)では、68万人台になるのは2039年と予測されていました。少子化は想定より速いペースで進んでいるのです。
合計特殊出生率とは?
- もう一つのポイントは、合計特殊出生率(1人の女性が一生涯に産むと見込まれる子どもの数)が1.15と、こちらも統計がある1947年以降で過去最低となったこと。前の年は1.20だったので、0.05ポイント下がりました。
- その国や地域の人口を維持するのに必要な合計特殊出生率は2.07程度とされますが、日本はそれを大きく下回っています。都道府県別で最低の東京都はもっと低く、0.96でした。
政府の見方
●出生数、死亡数、合計特殊出生率の推移
- 林芳正官房長官は記者会見で、少子化の原因について、「経済的な不安定さや、仕事と子育ての両立の難しさなど、個々人の結婚や出産、子育ての希望の実現をはばむさまざまな要因が複雑に絡み合っている」と話しました。
●出生数、死亡数、合計特殊出生率の推移
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詳しく2
G7サミットが開催
G7サミットとは?
- G7とはGroup of Sevenの略で、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの主要7か国のこと。また、サミットとは「山の頂上」という意味の英語です。
- これらの国々の首脳(首相や大統領)に加え、EU(ヨーロッパ連合)のリーダーが1年に1度集まり、世界の政治問題や経済問題などを話し合う会議がG7サミット(主要7か国首脳会議)です。招待国や国際機関が参加することもあります。
今年のG7サミットは?
- メンバー国は7年に1度、順番に議長国を務めることになっており、今年はカナダでした。来年はフランスで開催されます。
- アメリカのトランプ大統領は、イスラエルとイランの情勢に対応するためだとして2日目の会議を欠席しました。
- 通常は成果として首脳宣言を発表するのですが、ウクライナ情勢などについて、トランプ大統領とほかの首脳との意見が合わないため、中東情勢、AI(人工知能)、移民の密入国など分野別の首脳声明を出しました。
考えてみよう!
今年のG7サミットは首脳宣言を出せなかったという異例の会議となりました。考え方の大きく異なる国々の首脳が集まる意義について考えてみましょう。
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