受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあニュースバンク

さぴあニュースバンク 2025年2月

2月の主な出来事 ちょっと詳しく知っておこう

  • 4

    気象

    「この冬一番」とされた寒気がこの日から9日ごろまで日本の上空に流れ込み、日本海側を中心に大雪が降った。

  •   

    国際

    アメリカのトランプ大統領は、イスラエルから攻撃されているパレスチナ自治区のガザ地区について、住民をほかの地域に移住させてアメリカのものとし、再建する考えを明らかにした。当事者のパレスチナ人などは反発した。

  • 7

    国際

    石破茂首相はアメリカの首都ワシントンD.C.のホワイトハウスで、トランプ大統領と初めての首脳会談を行った。

    もっと詳しく
    1参照
  •   

    経済

    2人以上の世帯が2024年の1年間に使ったお金のうち、食費の割合を示す「エンゲル係数」は28.3%と、1982年以降で最も高いことが、総務省がこの日に発表した「家計調査」でわかった。エンゲル係数が高いほど、家計に余裕がないとされる。

    もっと詳しく
    2参照
  • 18

    社会

    政府は中長期のエネルギー政策の方向性を示す「エネルギー基本計画」を正式に決めた。

  • 19

    経済

    農林水産省は新米(玄米60kg当たり)の1月の価格が、2024年1月より1万569円高い2万5927円だったと発表した。

    もっと詳しく
    2参照
  • 24

    国際

    ロシアがウクライナに攻め込んでからこの日で3年。

ちょっと詳しく1

 屋根からの落雪などで死者やけが人が出たり、積もった雪の重みで家屋が倒壊したりしました。鉄道や道路など交通機関も乱れ、生活のさまざまな面に影響が出ました。また、17日ごろから24日ごろにかけても再び強い寒気が流れ込み、青森市酸ケ湯では20日と23日に509㎝という最深積雪を観測。積雪が500㎝を超えたのは12年ぶりです。

ちょっと詳しく2

 地球温暖化を防ぐため、この基本計画では太陽光や風力などの「再生可能エネルギー」を主力電源と位置づけ、その割合を2023年度の22.9%から40〜50%に引き上げることをめざします。また、「脱炭素社会」の実現に向け、発電中は二酸化炭素を排出しない原子力発電も最大限に活用するとしています。

ちょっと詳しく3

 ウクライナのゼレンスキー大統領は2月28日にアメリカを訪問し、ロシアに攻め込まれている問題についてトランプ大統領と話し合いました。しかし、これまでアメリカがウクライナ抜きにロシアと交渉していたことをめぐって、トランプ大統領・バンス副大統領と口論となり、物別れに終わりました。先行きは見通せなくなりました。

もっと
詳しく1
石破首相とトランプ大統領が
初の首脳会談

首脳会談とは?

  • 各国政府のトップ同士が経済・安全保障・国際などの問題について話し合うこと。会談を通じて信頼関係を築くことも主な目的の一つです。
  • お互いの国を訪問するのが基本ですが、多くの国・地域のトップが集まる国際会議の場で行われることもあります。
  • 次回はトランプ大統領が大阪・関西万国博覧会の期間中(4月13日〜10月13日)に来日することも想定されているようです。

話し合いの内容は?

  • 石破首相がアメリカへの投資額を1兆ドル(約151兆円)に引き上げることを表明。
  • 日本製鉄がアメリカの大手鉄鋼会社USスチールを買収しようとしている計画について、トランプ大統領はこれまで反対していましたが、「買収ではなく投資」と語り、前向きな姿勢を示しました。しかし、首脳会談後の9日には「株式の過半数は取得できない」とも発言。先行きが見通しにくくなりました。
  • 人工知能(AI)や先端半導体などの開発について、互いに連絡し合って一緒に取り組んでいくことを確認。

振り返ってみよう!

 日本にとってアメリカは、以前から最も重要な国の一つです。そのため、日米首脳会談はたびたび行われてきました。これまでどんな政治家がどんなことを話し合ってきたのか、振り返ってみましょう。

もっと
詳しく2
止まらない物価高

エンゲル係数の移り変わり

状況は?

  • 今年1月のものの値段の水準を示す消費者物価指数は、値動きの大きい野菜や魚、肉などの生鮮食品を除いた総合指数が109.8で、2024年1月より3.2%上がりました(総務省が2月21日に発表。2020年=100)。生鮮食品も含めると4.0%上がっており、2年ぶりに4%台を記録しました。エンゲル係数は43年前の1981年と同じくらいの高さです。

エンゲル係数の移り変わり

原因は?

  • 物価高の主な要因には次のようなものがあります。
    • 原油や小麦など輸入に頼っているものの価格が上昇した。
    • 「円」の価値がアメリカの「ドル」など海外の通貨に対して安くなる「円安」になった。
    • 人手不足などにより、働く人の賃金が高くなった。

身近な食べ物は、1年前から
どれくらい値上がりしたか

2023年12月

2024年12月
2024年1月

2025年1月
米類1.65倍1.71倍
キャベツ2.26倍2.93倍
ハクサイ1.56倍2.10倍
ネギ1.11倍1.28倍
トマト1.49倍1.43倍
チョコレート1.31倍1.31倍
コーヒー豆1.22倍1.24倍

※各食品の消費者物価指数を前の年の同じ月と比べた場合。

対策は?

  • 主食である米も大きく値上がりしています。そこで、政府は3月中旬にも「備蓄米」を放出することを決定しました。
  • 備蓄米とは、不作になったときに備えて政府が蓄えている米のこと。今回の異常な値上がりを受け、米が円滑に出回らない場合にも放出することになりました。

身近な食べ物は、1年前から
どれくらい値上がりしたか

2023年12月

2024年12月
2024年1月

2025年1月
米類1.65倍1.71倍
キャベツ2.26倍2.93倍
ハクサイ1.56倍2.10倍
ネギ1.11倍1.28倍
トマト1.49倍1.43倍
チョコレート1.31倍1.31倍
コーヒー豆1.22倍1.24倍

※各食品の消費者物価指数を前の年の同じ月と比べた場合。

聞いてみよう!

 最近の物価高について家族に聞いてみましょう。何かできることがあれば協力してみては。

ページトップ このページTopへ