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南アフリカ共和国が4度目の優勝ラグビーワールドカップが開催
9月10日 | 日本42−チリ12 |
9月17日 | 日本12−イングランド34 |
9月28日 | 日本28−サモア22 |
10月 8日 | 日本27−アルゼンチン39 |
※日付はフランスの現地時間。
9月8日に開幕した第10回ラグビーワールドカップフランス大会の決勝が10月28日に行われ、南アフリカ共和国がニュージーランドを12対11で破って、2大会連続の優勝を果たしました。同国の優勝は4度目で、単独で最多となりました。
ラグビーワールドカップは夏季オリンピック、FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップと並ぶ、世界三大スポーツイベントの一つとされています。1987年にニュージーランドとオーストラリアが共同で第1回大会を開催して以来、4年ごとに開かれています。出場国・地域は、第3回までは16でしたが、第4回から20に拡大されました。アジアでこの大会を開いたのは2019年の日本が初めてで、日本は今回も含めてすべての大会に出場しています。
大会はまず、プールステージ(1次リーグ)から始まりました。20チームが5チームずつA~Dの4グループに分かれ、それぞれのプールのなかで総当たり戦を行います。決勝トーナメントに進めるのは各プールの上位2チームで、計8チーム。プールDの日本はチリとサモアに勝利したものの、イングランドとアルゼンチンに敗れ、2勝2敗で3位という結果でした。このため、前回の日本大会に続く2大会連続での決勝トーナメント進出は逃しました。
ラグビーは1823年、イングランド(イギリスを構成する四つの地域の一つ)の私立学校であるパブリックスクールのラグビー校で始まったとされています。サッカーの前身でもあるフットボールが共通のルーツですが、ルールはサッカーとは異なる部分もあります。たとえば、ラグビーでは楕円のような形のボールを使います。また、サッカーではゴールキーパー以外の選手がピッチ上で手を使ってプレーすると反則になりますが、ラグビーでは手を使えます。独特なのはボールを前に投げると反則になる点です(前に蹴るのはOK)。
なお、2027年の第11回大会はオーストラリアで、2031年の第12回大会はアメリカで、それぞれ開催されることになっています。出場国・地域は次回から24に増えます。
すべての将棋タイトルを独占藤井聡太さんが八冠を達成
10月11日、将棋の第71期王座戦五番勝負の第4局で、藤井聡太七冠が永瀬拓矢王座を破り、対戦成績を3勝1敗としてタイトルを奪取しました。この結果、今回の王座を含め、竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖の八つのタイトルすべてを独占する全冠制覇を成し遂げました。
その功績をたたえ、政府では10月13日、内閣総理大臣顕彰を授与することを決定したと発表しました。これは「国家、社会に貢献し顕著な功績のあったものについてこれを顕彰することを目的とする」もので、現在までに35人・16団体が授与されています。将棋界では1996年に七冠(当時は「叡王」がなかったので、これで全冠)を達成した羽生善治九段に授与されて以来、2人目。顕彰式は11月中旬に総理大臣官邸で行われることになっています。
全冠制覇を達成したのは藤井八冠で史上4人目ですが、八冠は史上初。それに先立ち、2023年6月には名人を獲得し、20歳10か月で2人目の七冠となっていました。羽生善治九段が1996年2月に七冠を達成したときは25歳4か月だったので、藤井八冠は七冠の最年少記録を大幅に更新したことになります。
2016年10月に史上最年少の14歳2か月で四段に昇段(=プロ入り)した藤井八冠は、史上5人目の「中学生棋士」としてデビュー。そこから公式戦で負けなしの29連勝で、プロデビューからの最多連勝記録「28」を約30年ぶりに更新し、将棋に関心のなかった人たちもファンになる「藤井ブーム」を巻き起こしました。
藤井八冠は2020年に初のタイトルとなる棋聖を獲得。その後も同年に王位を、2021年に叡王・竜王・王将を、2022年に棋王を、それぞれ奪取してきました。そして、2023年には名人と王座を奪い、ついにすべてのタイトルを独占することになりました。この間、タイトル戦はすべて制しており、獲得したタイトルは早くも18期を数えます(2023年10月現在)。
勝率も高く、公式戦ではデビューして以来、どの年度も8割超を記録。タイトル戦での勝率も8割を超えています。このため、「藤井一強時代」はしばらく揺らぐことはないとする見方が優勢です。
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