さぴあニュースバンク
「なでしこジャパン」はベスト8サッカーの女子ワールドカップが開催
1966年 | 神戸市で日本初の女子サッカークラブが結成 |
1980年 | 第1回全日本女子サッカー選手権大会が開催 |
1981年 | 日本女子代表チームがアジア女子選手権大会に初出場 |
1989年 | 日本女子サッカーリーグがスタート |
1991年 | 第1回FIFA女子世界選手権(ワールドカップの前身)が開催。 日本代表は1次リーグで敗退(以後、今回の第9回まですべての大会に出場) |
2004年 | 日本女子代表チームの愛称が「なでしこジャパン」に決定 |
2010年 | U−17(17歳以下)女子ワールドカップで準優勝 なでしこジャパンがアジア大会(中国・広州)で初優勝 |
2011年 | なでしこジャパンが第6回FIFA女子ワールドカップで初優勝 |
2015年 | なでしこジャパンが第7回FIFA女子ワールドカップで準優勝 |
2019年 | なでしこジャパンが第8回FIFA女子ワールドカップでベスト16 |
2023年 | なでしこジャパンが第9回FIFA女子ワールドカップでベスト8 |
7月20日、オーストラリアとニュージーランドが共同で開催する国際サッカー連盟(FIFA)の女子ワールドカップが開幕しました。日本代表「なでしこジャパン」は、1次リーグではグループCに入りました。22日の対ザンビア戦を5対0で、26日の対コスタリカ戦を2対0で、31日の対スペイン戦を4対0でそれぞれ勝利し、無失点で決勝トーナメント進出を決めました。
決勝トーナメントは、グループA〜Hを1位または2位で通過した16か国・地域による戦いです。なでしこジャパンは8月5日にノルウェーと対戦し、3対1で快勝してベスト8に進出。しかし、11日に行われた準々決勝ではスウェーデンに1対2で敗れ、日本が優勝した2011年のドイツ大会の再現はなりませんでした。
20日にオーストラリアのシドニーで行われた決勝では、スペインが1対0でイングランドに勝利して初優勝しました。
なお、得点王は5試合で5ゴールを決めた日本の宮澤ひなた選手でした。日本選手が得点王になったのは2011年のドイツ大会で5得点を挙げた澤穂希選手以来、2人目の快挙です。
サッカーの女子ワールドカップの歴史は、1991年に中華人民共和国(中国)で「FIFA女子世界選手権」が開かれたことから始まりました。当時の参加国・地域は12で、アメリカが優勝しました(日本は1次リーグで敗退)。その後は男子のワールドカップやオリンピックなどと同様、4年おきに開かれています。参加国・地域は、1999年の大会からは16、2015年の大会からは24へと順次拡大され、今年の大会からは32になりました。「女子ワールドカップ」と呼ばれるようになったのは2003年の第4回大会からです。
女子サッカーの次の大きなイベントは来年7〜8月に迫ったパリオリンピックです。これに出場するには、まず10月から11月にかけて行われるアジア2次予選を勝ち抜いたうえで、来年2月に開催される最終予選に勝利することが必要です。
九州では日田彦山線がBRTに宇都宮でLRTが新規開業
8月26日、栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅東口と、同市の東に隣接する芳賀町の工業団地とを結ぶ14.6㎞の次世代型路面電車(LRT)「宇都宮芳賀ライトレール線」が開業しました。国内の路面電車で、既存路線の延伸ではなく、まったく新しい路線が開業するのは75年ぶりのことです。
LRTは「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の頭文字を取った略語です。明確な定義はありませんが、高齢者などでも乗り降りのしやすいバリアフリーの低床式車両を使った次世代型の路面電車のこととされています。
宇都宮市ではLRTを軸とした公共交通機関でアクセスできる場所に観光・産業拠点を集約する、「ネットワーク型コンパクトシティ」構想を推進してきました。今後はLRTを宇都宮駅の西側に延伸し、同市の東西を走る「背骨」を形成してバス路線などと結びつけ、効率的で持続可能な公共交通機関を持つ中核都市をめざします。
一方、28日にはJR日田彦山線のうち、福岡県添田町の添田駅と大分県日田市の日田駅との間をバスで運行する「BRTひこぼしライン」が開業しました。BRTは「Bus Rapid Transit(バス・ラピッド・トランジット)」の頭文字を取った略語です。線路の跡などを整備したバス専用道を走る区間と、一般道を走る区間とがあり、「バス高速輸送システム」と訳されます。
日田彦山線は福岡県北九州市小倉南区の城野駅と日田市の夜明駅を結ぶ68.7㎞の路線ですが、列車は夜明駅からJR久大本線に乗り入れて、日田市中心部の日田駅まで走っていました。ところが、2017年7月の九州北部豪雨により被災し、添田駅と夜明駅の間が運行できなくなりました。沿線の地方公共団体は鉄道としての復旧を望んだのですが、JR九州は多額の費用をかけて復旧させても赤字になることは確実だとして、運行コストが割安なBRTへの転換を提案しました。協議は難航したものの、最終的にはBRTとして復旧することになりました。これにより、所要時間は以前より長くなりましたが、運行本数は増えました。今後は観光客を含め、乗客の確保が大きな課題となります。
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