受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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  • 23年10月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2023年8月

6 日曜日 政治 埼玉県知事選挙の投票・開票が行われ、現職の大野元裕氏が再選された。投票率は23.76%で、全国でこれまでに行われた知事選挙で最も低かった。
7 月曜日 社会 農林水産省は2022年度の日本の食料自給率を発表した。食べ物のカロリーを基準にして計算する「カロリーベース」では2021年度と同じ38%だったが、金額を基準にして計算する「生産額ベース」では58%と、1965年度以降で最低だった2021年度の63%をさらに5ポイント下回った。輸入量は前年度と同程度でも、円安で輸入額が増えたためとみられる。
8 火曜日 気象・災害 アメリカ・ハワイ州のマウイ島で山火事が発生した。ハワイ諸島の南を通過したハリケーンの影響による強風で電線が切れ、草木に火がついたためとみられる。この火災は日本人観光客にも人気のある同島西部のラハイナの町に延焼し、死者は100人以上に達した。
11 金曜日 スポーツ オーストラリアとニュージーランドが共同で開催する国際サッカー連盟(FIFA)の女子ワールドカップの決勝トーナメント準々決勝2試合が行われ、日本代表「なでしこジャパン」はスウェーデンに1対2で敗れた。20日に行われた決勝ではスペインが1対0でイングランドに勝利して初優勝した。 もっと詳しく参照
15 火曜日 気象・災害 この日の午前5時前、台風7号が和歌山県の潮岬付近に上陸した。台風はその後、いったん大阪湾に出て、午後1時ごろに兵庫県明石市付近に再上陸し、兵庫県を縦断して日本海に抜けた。各地で停電や河川の氾濫が相次ぎ、鳥取市には一時、大雨特別警報が出された。JR東海道・山陽新幹線の名古屋―岡山間は事前の予告どおり終日運休したが、翌日も静岡県内の大雨により、今度は東京―名古屋間が運休するなど、交通機関も大きく乱れた。
23 水曜日 スポーツ 第105回全国高校野球選手権記念大会の決勝が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた。神奈川県代表の慶應義塾高校が、宮城県代表の仙台育英高校を8対2で破って、1916年の第2回大会での「慶應義塾普通部」の優勝以来、107年ぶりに優勝した。
24 木曜日 環境 2011年の東日本大震災で重大な事故を起こした東京電力(東電)の福島第一原子力発電所で発生する、放射性物質で汚染された水から「トリチウム」以外の放射性物質をほぼ取り除き、大量の海水で薄めた処理水が、この日の午後1時過ぎから海に放出され始めた。東電はこの日に周辺海域で採取した海水のトリチウム濃度を測定した結果、異常はみられなかったと翌日発表した。それでも中国は不満を示し、対抗措置として日本産の水産物の輸入を全面的に停止した。
26 土曜日 社会 栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅東口と、同市の東に隣接する芳賀町の工業団地とを結ぶ次世代型路面電車(LRT)である「宇都宮芳賀ライトレール線(14.6㎞)」が開業した。 もっと詳しく参照
26 土曜日 科学 アメリカ東部時間でこの日の午前3時27分(日本時間では午後4時27分)、古川聡宇宙飛行士ら4人が乗り込んだ宇宙船「クルードラゴン」が、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、アメリカ東部時間での27日午前9時16分、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。
28 月曜日 社会 JR日田彦山線のうち、2017年の九州北部豪雨で被災して運休していた、福岡県添田町の添田駅と大分県日田市の日田駅との間をバスで運行する「BRTひこぼしライン」が開業した。 もっと詳しく参照
29 火曜日 社会 厚生労働省が発表した人口動態統計(速報)によると、2023年上半期(1〜6月)に生まれた子どもの数(日本に住む外国人の子どもを含む)は、2000年以降では最少の37万1052人だったことがわかった。子どもの数に影響する婚姻数も2022年上半期より7.3ポイント少ない24万6332組にとどまった。

「なでしこジャパン」はベスト8サッカーの女子ワールドカップが開催

日本の女子サッカーの歴史
1966年神戸市で日本初の女子サッカークラブが結成
1980年第1回全日本女子サッカー選手権大会が開催
1981年日本女子代表チームがアジア女子選手権大会に初出場
1989年日本女子サッカーリーグがスタート
1991年第1回FIFA女子世界選手権(ワールドカップの前身)が開催。
日本代表は1次リーグで敗退(以後、今回の第9回まですべての大会に出場)
2004年日本女子代表チームの愛称が「なでしこジャパン」に決定
2010年U−17(17歳以下)女子ワールドカップで準優勝
なでしこジャパンがアジア大会(中国・広州)で初優勝
2011年なでしこジャパンが第6回FIFA女子ワールドカップで初優勝
2015年なでしこジャパンが第7回FIFA女子ワールドカップで準優勝
2019年なでしこジャパンが第8回FIFA女子ワールドカップでベスト16
2023年なでしこジャパンが第9回FIFA女子ワールドカップでベスト8

 7月20日、オーストラリアとニュージーランドが共同で開催する国際サッカー連盟(FIFA)の女子ワールドカップが開幕しました。日本代表「なでしこジャパン」は、1次リーグではグループCに入りました。22日の対ザンビア戦を5対0で、26日の対コスタリカ戦を2対0で、31日の対スペイン戦を4対0でそれぞれ勝利し、無失点で決勝トーナメント進出を決めました。

 決勝トーナメントは、グループA〜Hを1位または2位で通過した16か国・地域による戦いです。なでしこジャパンは8月5日にノルウェーと対戦し、3対1で快勝してベスト8に進出。しかし、11日に行われた準々決勝ではスウェーデンに1対2で敗れ、日本が優勝した2011年のドイツ大会の再現はなりませんでした。

 20日にオーストラリアのシドニーで行われた決勝では、スペインが1対0でイングランドに勝利して初優勝しました。

 なお、得点王は5試合で5ゴールを決めた日本の宮澤ひなた選手でした。日本選手が得点王になったのは2011年のドイツ大会で5得点を挙げた澤穂希選手以来、2人目の快挙です。

 サッカーの女子ワールドカップの歴史は、1991年に中華人民共和国(中国)で「FIFA女子世界選手権」が開かれたことから始まりました。当時の参加国・地域は12で、アメリカが優勝しました(日本は1次リーグで敗退)。その後は男子のワールドカップやオリンピックなどと同様、4年おきに開かれています。参加国・地域は、1999年の大会からは16、2015年の大会からは24へと順次拡大され、今年の大会からは32になりました。「女子ワールドカップ」と呼ばれるようになったのは2003年の第4回大会からです。

 女子サッカーの次の大きなイベントは来年7〜8月に迫ったパリオリンピックです。これに出場するには、まず10月から11月にかけて行われるアジア2次予選を勝ち抜いたうえで、来年2月に開催される最終予選に勝利することが必要です。

九州では日田彦山線がBRTに宇都宮でLRTが新規開業

 8月26日、栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅東口と、同市の東に隣接する芳賀町の工業団地とを結ぶ14.6㎞の次世代型路面電車(LRT)「宇都宮芳賀ライトレール線」が開業しました。国内の路面電車で、既存路線の延伸ではなく、まったく新しい路線が開業するのは75年ぶりのことです。

 LRTは「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の頭文字を取った略語です。明確な定義はありませんが、高齢者などでも乗り降りのしやすいバリアフリーの低床式車両を使った次世代型の路面電車のこととされています。

 宇都宮市ではLRTを軸とした公共交通機関でアクセスできる場所に観光・産業拠点を集約する、「ネットワーク型コンパクトシティ」構想を推進してきました。今後はLRTを宇都宮駅の西側に延伸し、同市の東西を走る「背骨」を形成してバス路線などと結びつけ、効率的で持続可能な公共交通機関を持つ中核都市をめざします。

 一方、28日にはJR日田彦山線のうち、福岡県添田町の添田駅と大分県日田市の日田駅との間をバスで運行する「BRTひこぼしライン」が開業しました。BRTは「Bus Rapid Transit(バス・ラピッド・トランジット)」の頭文字を取った略語です。線路の跡などを整備したバス専用道を走る区間と、一般道を走る区間とがあり、「バス高速輸送システム」と訳されます。

 日田彦山線は福岡県北九州市小倉南区の城野駅と日田市の夜明駅を結ぶ68.7㎞の路線ですが、列車は夜明駅からJR久大本線に乗り入れて、日田市中心部の日田駅まで走っていました。ところが、2017年7月の九州北部豪雨により被災し、添田駅と夜明駅の間が運行できなくなりました。沿線の地方公共団体は鉄道としての復旧を望んだのですが、JR九州は多額の費用をかけて復旧させても赤字になることは確実だとして、運行コストが割安なBRTへの転換を提案しました。協議は難航したものの、最終的にはBRTとして復旧することになりました。これにより、所要時間は以前より長くなりましたが、運行本数は増えました。今後は観光客を含め、乗客の確保が大きな課題となります。

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