受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

技術をさぐる

モバイル
ネットワークの技術

男の子 「今度は技術の秘密を追ってみよう。ここは携帯電話をはじめとする移動体通信のコーナーだね。そのルーツは、1953年にサービスを開始した、船と港を結ぶ船舶通信だったのか」

女の子 「この小さなアイテムはポケットベル? ふうん、通話はできないけど、電話がかかると呼び出し音が鳴るのね。フードコートで料理ができたことを知らせてくれるベルみたい」
男の子 「えっ、初期の携帯電話は、肩にかけて持ち運ぶものだったのか。重さ3kgって、とても気軽なアイテムとはいえないな」
女の子 「それがみるみるうちにコンパクトになって、文字どおりの『携帯』電話になったんだよね。棚には昔の機種がずらりと並んでいるよ。本当にいろいろなデザインがあったのね」

NTT技術のひろがり
さっぴー

女の子 「『もっと便利に』をかなえるため、NTTではさまざまな研究開発を続けているんだ。このコーナーではNTTが生み出した国際標準の技術の一つ、『VAD法』を紹介しているよ」
男の子 「VAD法とは、光ファイバーの元となる『母材』の製造技術。この石英ガラス製の母材を細く引き伸ばして、光の通り道・光ファイバーを造るんだ。光ファイバーを使った通信は、すごい速さで遠くまで情報を送れるんだって」
女の子 「母材は2層構造で、中心に『コア』と呼ばれる芯の部分があるのね。展示品の母材をよく見ると…。透明だからわかりにくいけど、確かに芯が入っているよ」
男の子 「この母材からは、約2000kmもの光ファイバーが造れるんだって。とんでもない長さだなあ」

体験コーナーも充実

男の子 「わーい、1階ロビーには体験装置が並んでいるよ。今は感染症対策で、一部の装置は見るだけだけど、自由に遊べるものもあるんだ」
女の子 「復元された昔の電話機や交換機は、NTTの元社員さんたちが修理したものなのね。昔の機械なのに、どれもしっかり動くのがすごいなあ」
男の子 「あっ、モールス信号体験だ。よーし、画面の表示どおりにキーを押して、文字を入力してみよう。トントン、ツーツー。うん、リズムよく打つのがこつだね」
女の子 「ほかにも市外局番にダイヤルしたり、光ファイバーのコードを曲げたり、いろいろな体験ができて楽しいな」

モールス信号体験
(モールスの達人)

◀︎画面に現れる指示のとおりに、モールス信号機のキーを打つゲームだよ。制限時間内にどれだけ正確に文字を入力できたかによって、ランク別の認定証(自分が打った文章入り)がもらえるんだ。

市外局番ダイヤル体験

◀︎黒電話の受話器を取って、市外局番をダイヤルしてみよう。すると、自動交換機が動き出し、画面にその都市に関する短いイメージ映像が出てくるよ。君が選んだ都市の映像は、どんなものかな?

23年5月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
|3|

ページトップ このページTopへ