さっぴーの社会科見学へ行こう!
「国立競技場」といえば、2019年に完成した日本を代表するスポーツ施設。前身はすぐ隣にあった「国立霞ヶ丘競技場陸上競技場」で、こちらが老朽化したため、昨夏の東京2020オリンピック・パラリンピック大会に合わせて、建て替えられたんだ。この国立競技場では、今春からスタジアムツアーがスタート。選手専用のエリアにも入れるので、熱戦の記憶をたどってみよう。
オリンピックで行われる種目の一つ、「男子110mハードル」のハードルの高さは、次のうちのどれだと思う?
①106.7cm ②91.4cm ③83.8cm ④76.2cm
①106.7cm
②91.4cm
③83.8cm
④76.2cm
「ハードル走なら、ぼくもこの前、体育の授業でやったよ。距離は50mで、置かれたハードルの高さは50cmくらいだったかな。大人なら、ぼくたちが使っているものの倍の高さでもおかしくないよね」 | |
「そうかも! でも、さすがに1mもの高さを跳び越えながら走るのは、大人でも大変よね。そうすると、答えは③の83.8cmかな?」 | |
「なるほど。確かに1mといえば、小学生にとっては胸くらいの高さだから、かなり高く感じるよね。でも公式ルールでは、男子110mハードルの際の高さは、①の106.7cm。これを走りながら10台続けて跳んでいくから、アスリートの身体能力はすばらしいよね。ちなみに、②の91.4cmは男子400mハードル、③の83.8cmは女子100mハードル、④の76.2cmは女子400mハードルの際の高さなんだよ」 | |
「へえ、男女でも、走る距離によっても、高さが変わるのか。でも、どうして半端な数字なの?」 | |
「それは、競技としてのハードル走が、19世紀のイギリスで確立されたからだよ。当時、イギリスでは競技のルールや計測に、インチやフィートという単位を使っていたんだ。これをメートルに換算しているから、中途半端な数字になるわけだ。ちなみに106.7cmは3フィート6インチだよ。よし、それじゃ今日は、国立競技場のスタジアムツアーに参加してみよう。ここは東京オリンピック・パラリンピックの舞台だった場所。ツアーでは大会記念品などが見られるほか、選手が実際に走ったトラックで、本物のハードルに触れることもできるんだよ」 | |
「本当!? 東京2020大会は行きたかったけど、新型コロナの影響で無観客だったものね。うれしい!」 |
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