受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

20年後、30年後に
活躍できる力を伸ばす教育で
グローバル人材を育成

大阪教育大学附属池田中学校

大阪教育大学附属
池田中学校校長・高等学校池田校舎主任 串田 一雅 先生/

池田中学校
副校長 田中 伸治 先生

入試科目も変更し
算数・国語・作文に

キャプションあり
上/きれいに清掃された階段部分には、卒業生が制作した作品が並んでいます 下/約1万冊の蔵書がある中学校専用の図書室

中川 さらに、2026年度からは入試科目も変更されますね。これまでは、1次が国語と算数、2次が理科・社会から1科目選択、そして実技試験として音楽・図工・体育・家庭から1科目選択となっていましたが、2次の理科・社会・実技試験が廃止され、一日で国語・算数・作文の試験を行うそうですね。

田中 もちろん理科や社会も大切です。しかし、それらの試験を一日で行うのは容易ではありません。どうしても1次と2次の2回に分けざるを得ず、入試日程が長くなるという弱点がありました。しかも、入試日が関西の統一入試解禁日より1週間遅かったのです。受験生にとっては、他校も受験しながら本校も受けるとなると、試験期間が長く続き、それが大きな負担になっていました。たくさんの方が入試から理科をなくす理由を聞いてきますが、本校は理科や社会も、図工や音楽なども大事だと思っています。しかし、それは必ずしも入試で課さなくてもよいのではないか、基本的な国語力と算数の情報処理能力がきちんとあるお子さんなら、本校に入学してからさまざまな力を伸ばしていけると考えたのです。

 昨今はいろいろな入試形式があり、複数の科目を混ぜた総合型の出題をする学校もあります。そんな問題に対応できる能力も大事だと思いますが、入学前からそれを望むのは本校の感覚とは違うのです。また、すべての小学校が均一に、そうした力をつける教育を行っているのであれば、そうした試験を課してもいいかと思いますが、学習指導要領はそうなっていても、現状はなかなかそこまでできていません。しかし、国語と算数であれば、どこの小学校でも同じように学習できます。その力がある程度しっかりついているお子さんであれば、本校に入ってから伸ばしていけるということです。

 また、最も大切なのは、本校に入学した生徒たちがどのようにがんばりたいかという気持ちです。本校がどんな教育を実施している学校かを理解してきたお子さんのほうが、入学後、より伸ばせると思っています。

野口 今のお話ですと、入試問題はそこまで難しいものではなく、たとえば算数ならば、基本的な計算問題がきちんと解けるか、その力を問う出題になるということでしょうか。

田中 そうですね。本校の入試問題にはこれまでも、特殊算を使わないと解けないといったようなものはなかったと思います。国立の学校ですから、小学校の学習指導要領の範囲で教わったことで解ける問題でなければなりません。そして、その内容は国語も算数も、従来と大きく変わることはありません。ただ、国語は昨年度まで200字の作文が含まれていましたが、2026年度選考からは、それを国語のなかから除き、独立した作文(400字)の試験として20分程度で行います。一方、各50分だった算数と国語の試験時間は、5分ずつ短くして各45分とします。

25年8月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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