さぴあインタビュー/全国版
「ノブレス・オブリージュ」の精神の下
グローバルリーダーとして
社会に貢献できる人を育てる
東京都市大学等々力中学校・高等学校 校長 草間 雅行 先生
高い大学合格実績を支える
個々に寄り添う教員たちの指導
福泉 大学受験に向けて、進路指導はどのような方針で進めていますか。
草間 東京都市大学への推薦制度もありますが、利用者は多くなく、昨年度は卒業生276名のうち20名でした。進路については、まずは自分が行きたい大学を考えるところからスタートします。本校には最難関国公立大学への現役合格をめざす「S特選コース」と、難関国公立大学と難関私立大学への現役合格をめざす「特選コース」があります。それぞれ高2の段階で文系と理系に分かれますから、高1の夏休みにしっかり考え、高2から志望校決定に入ります。そこは担任がかなりきめ細かく面談をしています。
神田 今年度は、国公立大学に72名が合格、そのうち現役が70名でした。卒業者数から見た現役合格率は25.4%ですから、4人に1人が現役で国公立大学に合格しているということになります。難関私立大学では早慶上理にのべ237名が合格、そのうち現役が226名となっています。このすばらしい実績は、無理なく時間管理能力を養うTQノートなどの成果ではないかと思います。もちろん結果は個々の生徒たちの努力によるものですが、支えている先生方の細かなケアがあってこそだと思います。
草間 それぞれの担任は、模擬試験の結果や本人の希望などをベースに、何度も面談を繰り返し、きめ細かく対応しています。スムーズにいく生徒もいればそうではない生徒もいます。そういうときにTQノートが役立ちます。気持ちが落ち込んだり、悩みがあったりするとTQノートに出てきますから、一人ひとりの思いに寄り添ってアドバイスすることができます。
神田 精神的なフォローも含めて進路指導をされているということですね。それでは最後に、中学受験をめざす受験生と保護者の方にメッセージをお願いします。
草間 本校では施設も含めて環境を整備し、また多彩なプログラムを準備しています。熱量のある教員もたくさんいます。さらに教員同士のチームワークが良いのが本校の強みです。保護者の方にとっても、教員同士が連携して指導していることは、大きな安心感につながると思います。
それからもう一つ、本校の一番の自慢は生徒です。それを実感していただけるのが、説明会や学校見学会です。説明会では、在校生たちが未来の後輩たちに向けて発表する場もあります。また、時間帯によっては授業の様子を見学できるので、ぜひ足をお運びください。生徒がみずから考え、みずから発表する場面を授業や学校生活にどのように取り入れていくかが大事であり、それがさまざまなところで見られるのが本校の魅力といえます。
神田 実際に生徒たちが授業を受けている様子を見れば、わが子が入学した後のことが想像できて、期待が膨らむと思います。本日はありがとうございました。
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