さぴあインタビュー/関西情報
SSHとグローバル教育を両輪に
生徒の夢を実現するための
「仕掛け」がたくさんある学校
立命館中学校・高等学校 校長 東谷 保裕 先生
きめ細かいコース制や
充実した探究学習に特色
ゆとりある広い廊下には、生徒たちのポスターなどが随所に掲示されています
中山 貴校はコース制を導入されていますが、どのような内容なのでしょうか。
東谷 中1・2は、立命館大学への進学を念頭に置いた「CLコース」と、外部大学受験を見据えた「ALコース」の2コース制です。付属小学校からの内部進学生も同じクラスで、刺激し合ってより伸びていくようにしています。中3以降、「ALコース」は難関大学や医学部をめざす「MSコース」となり、「CLコース」は文理総合の「コアコース」となります。高1では、「コアコース」のなかに、国際教育を強化した「GJクラス」もできます。高2からは内部進学希望者向けのコースが、理数系の「SSコース」、理数系・国際の「SSGクラス」、文社系の「CEコース」、文社系・国際の「GLコース」に分かれます。
近年は、理系志望者が全体の半数を超えるようになりました。特に、女子で理系の生徒が増えています。コース選択のチャンスは、高2になるまで毎年あり、外部進学をめざす「MSコース」であっても、高3になる前なら、内部進学を選択することができます。内部推薦の締め切りは高3の12月初めですが、その時点までなら内部進学の権利を保持したまま外部大学の総合型選抜などを受けることもできます。そのため、最近はさまざまな大学にチャレンジする生徒が増えています。
松本 カリキュラムのなかで、探究学習はどのような扱いにされているのですか。
東谷 本校の探究学習は中1から始まります。単位数は従来、各学年とも1単位でしたが、現在は、高2・3は2単位ずつと、高校だけで5単位を探究学習に充てています。また、今年度からカリキュラムを変更し、通常の授業は月曜から金曜までにして、土曜は「サタデーボックス」という探究講座を実施しています。これは、教科・科目にとらわれないさまざまな講座を開講し、それを生徒の興味・関心に応じて自由に選んで受講するという取り組みです。たとえば、SDGs(持続可能な開発目標)について学ぶ講座もありますし、「泥団子研究所」「海外の大学を知ろう」「受験数学を楽しもう」「世界のボードゲーム」など、ユニークな講座がいろいろあります。「わくわくしたものに出会おう!」をキーワードに、教員が好きな講座をつくりました。卒業生や立命館大学の先生が来て行うものもあります。
松本 貴校にはいろいろな仕掛けがあるので、生徒は自分の気に入ったものを見つけ、それを追究していくことができますね。
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