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学校説明会レポート
法政大学中学校
2025年10月24日(金)
「自主・自律」の精神の下、生徒一人ひとりが自らの個性と将来を考える環境
市ヶ谷の法政大学構内に旧制法政中学校が創立されたのは1936年のことです。戦後は吉祥寺東町に移りましたが、2007年には井の頭公園南側の三鷹市牟礼に校舎の新設に伴い移転し、同年からの男女共学化とともに現在の校名になりました。法政大学の建学の精神である「自由と進歩」に基づき、「自主・自律」を教育目標に掲げて、「世界と日本の未来を創造する人間を育てること」をめざしています。
オンラインで行われたこの日の説明会では、企画運営委員の笹岡聡先生が「中学の入学定員は140名で、高校では高校入学生を加えても1学年は約240名です。教員は学年の生徒全員の顔を把握しており、目が届きやすいアットホームな雰囲気です」と話しました。
そんな同校では、基礎学力の定着と学習習慣の確立を重視し、英語・数学・国語・理科・社会の5教科の授業時間を多く確保しています。英語は中2で英検®3級を取得することが目標とされています。中学での数学は先取り学習を導入し、中2修了時までに中学校の内容を終えて、中3で高校内容へと進みます。国語では「読解」と「表現」に分けて授業を行い、「書く力」の育成にも力を入れています。理科や社会でも論述問題に取り組み、思考力・判断力・表現力を養っています。「本校は、6年間在籍すれば自動的に大学に進学できるという仕組みではありません。生徒一人ひとりが主体的に学び、着実に力を積み重ねていく姿勢が求められます」と笹岡先生は力を込めました。
学校生活の中では、スキー教室・林間学校・修学旅行などの宿泊行事に加え、陸上競技大会(運動会)や鈴掛祭(文化祭)など、生徒の主体性を育てる行事が年間を通じて行われています。なかでも陸上競技大会と鈴掛祭は、いずれも生徒会が中心となって運営されるもので、クラスや学年を超えたつながりが生まれます。また、コンパクトな敷地のため日常的に中学生と高校生の交流が盛んで、中高一貫校としての一体感が自然に生まれています。
国際交流プログラムは、中3の希望者対象のオーストラリア語学研修、高1~3の希望者対象のカナダ語学研修、高校の成績優秀者を対象としたドイツ派遣制度などがあります。さらに高校には、一年間留学をしても現地で所定の要件を満たせば、日本での進級が認められるという制度も整えられています。
部活動は「自主・自律」の教育理念に基づき、入部希望制で運営されています。初心者でも参加しやすく、中高の垣根を超えた交流も盛んです。活動は週2~5回程度で、学業との両立がしやすい点も魅力です。
高校では、中学からの内部進学生と高校からの入学生が同じクラスで共に学びます。文系・理系のコースに分かれることもありません。高2・3では豊富な選択授業が設けられており、生徒は興味を持った分野を主体的に学びます。これが大学の学部選択のきっかけになるケースもあるそうです。
卒業生は、例年85%以上が法政大学に進学しています。推薦資格を満たした生徒には推薦権が与えられ、その権利を保持したまま、他の国公私立大学を受験することも可能です。ただし、法政大学でも学べる分野を志望して他大学を受験し、不合格となった場合には、法政大学への内部進学の際、学部・学科は希望通りにはならない可能性があるため、注意が必要です。
最後に中学入試についての説明がありました。同校の出題内容は標準的な難度で、問題数がやや多いのが特徴です。笹岡先生は「基礎力の定着を重視して、標準レベルの問題を確実に解けるようにしてください。見直しの習慣を今からしっかり身につけてください」と締めくくりました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
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