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学校説明会レポート
城北埼玉中学校
2025年10月23日(木)
2025年度よりユネスコスクールの正式加盟校に。地球規模の課題に向き合う活動を強化
城北埼玉中学・高等学校は、「着実・勤勉・自主」を校訓に、人間形成と大学進学指導を柱とする教育で生徒の可能性を伸ばす男子進学校です。規律ある男子を育む環境と、きめ細かい指導体制の下、心身共に健全で、自律的な努力ができる生徒を育成しています。また、スローガンとして「未来を拓く『志』と『学力』を育む」を掲げ、新たな試みにも積極的に取り組んでいます。
この日の説明会で、入試広報部の出合英之先生は、同校が2025年度よりユネスコスクールに正式加盟したことに触れました。「本校では、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の理念に基づき、SDGsや平和教育などに国際的な視点を取り入れた学びを推進しています。高校で課題解決型の探究学習に力を注ぐ『フロンティアコース』を設けていますが、そこでのSDGsの活動により加盟が認められました。フロンティアコースの活動については中学生にも、年齢相応の発達段階に落とし込んだ上で広げたいと考えています。今後は国内外の加盟校との交流を通じ、中学段階から地球規模の課題に向き合う活動をさらに発展させていきます」と述べました。
中学は全学年が3クラス編成で、1クラスの人数は30~35名と少なめです。各学年に6~7名の教員がつき、学習と生活の両面で、一人ひとりの生徒を手厚く支援しています。また、校訓の「着実・勤勉・自主」を実現させるための取り組みとして導入しているのが「JSノート」です。これは、毎日の学習計画や授業内容、その振り返り、さらには保護者のコメントまでを記入して提出するものです。自己管理して自学自習ができるようになってもらうのが狙いです。これに対して教員もコメントを付けて返却するため、コミュニケーションツールの役割も果たしています。教員が生徒一人ひとりの学習状況や心身のコンディションを把握する手がかりにもなっています。
また、中1から参加できる希望制の体験学習「JS Program」も行われています。たとえば、実際の事件や論争を題材にして、埼玉弁護士会所属の約20名の弁護士といっしょに戦術を立て、ディベートや模擬裁判をする「最強交渉術」、JAXA(宇宙航空研究開発機構)を見学する「そうだJAXAへ行こう」、日本大学医学部による「1日医師体験」など、社会人や企業・大学などの協力を得て多彩なプログラムが開催されています。生徒一人ひとりの志を高め、知的好奇心を喚起する機会となっています。
学習面では、中1~高2を対象に「JSLC(Johoku Saitama Learning Center)」を設置して、学年の教員を中心とした学習支援を行っています。学習習慣を定着させるのが狙いです。また、「学力向上は授業への姿勢から」という考えの下、授業やホームルームの前には、30秒間目を閉じて呼吸を整え、姿勢を正す「静座」を実施しています。その様子は、説明会後の学校見学会でも紹介されました。休み時間のにぎやかな雰囲気から一転し、生徒が静かに気持ちを切り替え、落ち着いて授業に臨む姿が印象的でした。
同校では「大切な仲間をつくる場」として、学校行事も重視しています。林間学校やスキー教室、イングリッシュキャンプなど、学年ごとの宿泊行事を通じて、自主性や協調性を育て、規則正しい生活習慣を身につけさせようとしています。このため、中3の10月に行われる修学旅行のころには、生徒は教員の指示がなくても自主的に時間を守って行動できるようになっているそうです。
最後に、2026年度入試について、1クラスを30名前後とする少人数制を維持するため、「募集定員を160名から120名に減員」することが発表されました。また、選抜クラス廃止に伴う「選抜クラス合格の廃止」も告げられました。ただし、特待合格は継続されます。さらに、特待入試については、「算数・理科の2科のみとし、英語は一時休止すること」が説明されました。出合先生は「高校のフロンティアコースを通し、学力で生徒を分けるよりも、多様な個性を持つ生徒が一緒に学んだほうが、互いの得意分野を尊重し合い、成長できることを実感しました。中学も選抜クラスを設けず、フラットなクラス編成にして、より効果的な学びを実現していきます」と語りました。
スクールバスは東武東上線「ふじみ野」駅、JR「南古谷」駅、西武新宿線「本川越」駅から運行。部活動も活発で、全国大会常連の少林寺拳法部、ジオラマグランプリで受賞経験のある模型部などが活躍しています
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