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学校説明会レポート
開智未来中学校
2025年10月17日(金)
哲学を基盤に「探究」「英語教育」「ICT教育」を推進する進学校
さいたま市岩槻区に本部を置く学校法人開智学園は、埼玉県のほか東京都・千葉県・茨城県にもたくさんの教育機関を展開しています。埼玉県加須市に2011年に開校した開智未来中学・高等学校もその一つです。開智学園が推進する探究活動・英語教育・ICT活用を基盤としながら、「国際社会に貢献する心ゆたかな“創造型・発信型”リーダーの育成」を目標に掲げています。
この日のオンライン説明会では、最初に、校長の藤井剛先生が学校の概要と教育内容について説明しました。同校の学びの土台となる「哲学」の授業については、「哲学の授業の狙いは、『自分のために学ぶ』のではなく『人のために学ぶ』ことで志を育て、生涯にわたって学び続けるためのエネルギーを得ることです。生徒たちには、『ねらい・メモ・反応・発表・質問・振り返り』という六つの授業姿勢を身につけさせながら学習スキルを習得させ、学びの基盤づくりをしています」と語りました。
同校では、「探究学習」「英語教育」「ICTの活用」の三つを柱に据え、フィールドワークと連動した授業を展開しています。「探究学習」としては、長野県飯山市での「里山探究フィールドワーク」(中1)、関西や広島での「探究フィールドワーク」(中3)があります。一方、「英語教育」にかかわる活動としては、オールイングリッシュでの「ブリティッシュヒルズ探究フィールドワーク」(中2)、「シンガポール・マレーシアフィールドワーク」(高2)が挙げられます。また、毎年2月には、1年間の総仕上げとして、中1~高2の全生徒が一堂に会し、「未来TED」を実施します。TEDとは、Technology Entertainment Designの略で、こうした分野についての学習成果を各学年の代表者がICT機器を駆使しながら、日本語または英語によるプレゼンテーションで競うものです。
高1では、生徒がみずから選んだテーマについて1年がかりで研究を進める「才能発見プログラム」もあります。これまでのテーマは、世界に向けた盆栽の普及活動、ラムサール条約にも登録されている日本最大の遊水地・渡良瀬遊水地を拠点にした環境調査、地方の市町村の町おこしなど多岐にわたります。こうした一連の活動が認められ、今年度、開智未来高等学校は文部科学省が進める「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の採択校に選ばれました。藤井先生は「高校在学中に取り組んだ探究活動を評価する統合型選抜や学校推薦型選抜を導入する大学が増えているので、今後も取り組みを一層活性化させたいと考えています」と力強く語りました。
続いて、広報部長の西木一男先生が進路指導と大学進学実績について説明しました。高1までは入試成績に応じて特待生のみの「T未来クラス」、総合的な学力の向上をめざす「未来クラス」、基礎学力の定着を図る「開智クラス」の3種類のクラスが編成されています。高2からは「医系コース」が設置され、高3では志望大学別に六つのコースに分かれて、希望する大学に対応した講習を受講します。
同校は「伸びない生徒をつくらない」をモットーに、放課後特別講習・夏期講習・冬期講習などを開講しているほか、大学受験に向けた面接指導も行っています。その成果として、近年は医学部や難関私立大学にも多数の合格者を出しています。2025年春の主要大学の現役合格者数(卒業生155名)は、国公立大学22名、早慶上理62名、GMARCH116名と好調で、特に早慶上理は前年の約2.3倍と躍進しました。
西木先生は「本校は1学年の規模が、中学で約120名、高校でも200名に満たない小規模校ですが、小規模だからこそ、生徒一人ひとりの学力をしっかりと伸ばすことができます。中学入学時の成績に関係なく、どの生徒も卒業までに学力を大きく伸ばし、希望の進路を実現しています」と胸を張り、説明会を締めくくりました。
校内には「アカデメイア」と呼ばれる大きな学習会場があるほか、廊下などにも机と椅子が並べられ、自学自習ができるスペースが豊富です
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