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学校説明会レポート
品川翔英中学校
2025年10月15日(水)
予測困難な未来をタフに生き抜くために、「学び続けるLEARNER」を育成
品川翔英中学校高等学校の前身は、1932年創立の京南家政女学校です。戦後、幼稚園、小学校、中学校、高等学校がそれぞれ設立されました。そのうち中学校と高等学校は、1957年に小野学園女子中学校・高等学校に改称されました。男女共学化は2020年のことで、「品川から、世界へ、未来へ、英知が飛翔する」という思いを込めて「品川翔英」という校名になりました。
この日の説明会では、最初に、校長の柴田哲彦先生が教育方針について説明しました。柴田先生は、ハーバード大学教授ハワード・ガードナー氏が提唱した「多重知能理論」を紹介し、「この理論は、人間には八つの能力が備わっており、互いに作用し合ってそれぞれが伸びていくというものです。最近の大学入試では論理数学や言語学の能力が重視されていますが、これからの予測不能な時代を生き抜くためには、自分を見つめて成長につなげる内省的な能力や、対人関係能力こそが重要です。生徒にはこうした人間の本質的な力を伸ばし、それを社会で役立て、タフに生きていってほしいと考えています」と語りました。
続いて、広報副部長の本川颯介先生が教育の特長について説明しました。「自主・創造・貢献」を校訓に掲げる同校では、「学び続けるLEARNER」の育成をめざし、生徒が中高6年間で「愉しむ力・主体性・自律性・協働性・批判的思考力・創造力・貢献する力」を培えるよう、さまざまな取り組みを行っています。その一つとして導入したのが、学習支援アプリを活用した反転学習です。これは、予習・授業・復習のサイクルを基盤に、月1回の確認テストや年2回の到達度テストで学習の定着度を測り、年3回の全国模試で学力レベルを把握するものです。本川先生は「確認テストはタブレット上で行うため、即時に採点結果がわかります。解説の動画も自動配信されるので、自己分析がしやすく、振り返りのタイミングを逃さずにすぐに学び直しができ、基礎・基本をしっかりと身につけられるのです」と語りました。
また、「LEARNER'S TIME」という探究学習では、社会とつながる活動を通じて生徒に「ワクワクする学び」を提供します。企業訪問や博物館見学、体験講座、大学教授による講演会など、外部との連携企画を通じて進路を考えさせているのです。
メンター制を採用している点も特長です。生徒はクラス担任とは別に、この先生と話したい、相談したいと思う先生をメンターとして選びます。朝は担任が朝礼を行いますが、帰りのホームルームでは、生徒はクラスの垣根を超えて、自分の選んだメンターのところに集まります。学園に19名いるネイティブティーチャーをメンターに選ぶこともできます。
「ラーニングセンター」を開室していることも特長です。その目的は、生徒の主体的な学習を促し、学習環境を整え、学びのサポートをすることです。利用できるのは、平日の放課後(15時~:中学校は18時まで、高等学校は19時まで)と土曜日(9~13時)です。常駐するそこには専任スタッフ1名と難関大学の大学生コーチ5名に質問ができるほか、確認テストや模試に向けた学習計画を一緒に立てることもできます。
最後に、英語課主任のJustin Bonanno先生が英語教育について紹介しました。中1からオールイングリッシュの習熟度別授業を行い、文法・語彙(ごい)の習得から多読まで、学習アプリを活用して効率的に学びを進めます。読む・書く・聞く・話すの4技能をバランス良く鍛え、大学受験に向けては、高校卒業までにケンブリッジ英検B2レベルの取得をめざします。
国際教育にも力を注いでいます。希望制の異文化体験プログラムや海外姉妹校へのターム留学があるほか、中3の9月からオーストラリア、カナダ、ニュージーランドに1年間留学できる「Global Advanced 留学コース」(希望選抜制)も来年度からスタートします。Bonanno先生は「わたしは1年間の滞在予定で来日しましたが、今年で6年目を迎えます。生徒にとっても海外での経験が、人生を変えるきっかけになるかもしれません」と語り、説明会を締めくくりました。
最上階にある眺めの良い図書館、水深を20cmから150㎝まで変えられる昇降式床の温水プールなど、さまざまな施設があるのも魅力です
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