受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大阪星光学院中学校

2025年9月6日(土)

ともに過ごす時間を大切に
合宿で信頼関係を深める

 カトリック修道会のサレジオ会によって1950年に設立された大阪星光学院。校訓には聖書の一節にある「世の光であれ」を掲げています。これには灯台の光(世界・社会を照らす)、電灯の光(会社や組織・自分の周囲を照らす)、ろうそくの光(家族や友人を照らす)のように、それぞれの光で照らす人になってほしいとの願いを込めています。

 同校が教育の基本姿勢とする「アシステンツァ」は、イタリア語で「ともにいること」を意味し、生徒と教員、生徒同士、卒業生とのつながりを大切にしています。「心の距離が非常に近いことが大阪星光の特色です」と渉外広報部部長の八木健太郎先生。その象徴が数多く実施されている合宿で、中学3年間で多い生徒は50〜60泊の合宿に参加します。

 入学後すぐに行われる中1研修合宿では、新入生は学校敷地内の研修館に2泊3日で滞在し、共同生活を送ります。学校生活に慣れ、友だちの輪を広げ、学習習慣を確立する大切な機会で、八木先生は「掃除、洗濯、配膳などの生活面も学びます。最初は不安そうな生徒もいますが、合宿が終わるころには『ここに住みたい』と言うほど、みんな楽しく過ごしています」と話します。このほか、和歌山県の南部(みなべ)学舎や長野県の黒姫星光山荘といった学校所有の施設で、中高6年を通じてさまざまな合宿を行っています。

繊細かつ骨太な学習指導
学校完結で難関大学へ

 学習面ではきめ細かい指導を徹底しています。テーマは「繊細かつ骨太な学習指導」です。全員が同じ理解度で進めるよう、小テストを頻繁に実施します。合格するまで行う追試や、指名制の補習、勉強合宿などを通じて、つまずきをつくらない仕組みを確立。学校の勉強だけで大学受験が完結することを意識しています。卒業生が協力する勉強合宿では、受験にまつわる体験談や大学生活についての話を聞く機会も設けています。

 希望制の海外研修も充実しており、卒業後の進路につなげるキャリア教育にも力を入れています。高1生全員で行く「京大キャンパスツアー」では、卒業生が大学キャンパスを案内します。また、卒業生を中心に各分野で活躍する方を招いて講演会やワークショップを開催する「ほしゼミ土曜講座」では、法律やビジネス、医学など、さまざまな分野に進んだ先輩の話を聞くことができます。

 八木先生は最後に「学力だけでなく、社会性や生活力も身につくのが大阪星光の特長です。アットホームで温かな環境で一生つながるコミュニティーをつくることができます」と伝え、説明を終えました。

イメージ写真

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