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学校説明会レポート
東京都立桜修館中等教育学校
2025年9月20日(土)
「国論」「数論」をバックボーンに
5000字論文を執筆し、それを英語で要約
東京都立桜修館中等教育学校は1929年に7年制の府立高等学校として誕生しました。1949年に東京都立大学附属高等学校となり、2006年に6年間完全一貫の中等教育学校に改組されました。
SAPIX代々木ホールで開かれた説明会では、統括校長の信岡新吾先生が登壇し、最初に学校の概要と、2025年3月に卒業した142名の大学合格実績を紹介しました。今年は東京大学7名を含め68名が国公立大学に現役で合格。これは卒業生の47.9%に当たります。信岡先生は「国公立大学合格者の割合が都立の一貫校のなかでも突出して多いのは、本校独自の教育活動の成果です」と語り、特色ある学びについて説明しました。
一つ目は、前期課程における「国語で論理を学ぶ(国論)」「数学で論理を学ぶ(数論)」の取り組みです。この授業では、情報収集力・読解力・分析力・表現力を鍛えます。それを土台として、後期課程では各自がテーマを決めて研究を進め、5年生(高2)で5000字論文を執筆。そして、6年生(高3)でその要旨を英語でまとめます。「このように探究的な学びを体系的に経験するので、本校の生徒たちは国公立大学の二次試験に強いのです」と信岡先生は語りました。
二つ目は「広く深い学び」です。数学・理科・地歴公民の学習修了時期は他校より遅く、地歴公民は6年生の11月まで学びますが、難関大学に合格した卒業生からは「おかげで入試にも、学校の授業だけで十分に対応できた」との声が寄せられているそうです。
多様な国際理解教育を実施
卒業生が後輩の探究活動を支援
スクールミッションに「国際社会を担う人材育成」を掲げる同校では、国際理解教育にも力を注いでいます。たとえば、1年生は江東区青海にある体験型英語学習施設TOKYO GLOBAL GATEWAYで、2年生は福島県のブリティッシュヒルズで研修を行います。5年生になると、台湾修学旅行に参加します。外国人留学生と校内で交流する「グローバルスタータープログラム」(1〜3年生)のほか、「オーストラリア海外語学研修」(3〜5年生)、「海外大学リーダー育成アメリカ研修」(3~5年生)など、希望者対象のプログラムも多彩です。
一方、同校は理数教育研究校に指定されているため、理系に進学した卒業生が探究アドバイザーとして後輩の探究活動を支援していることも特徴です。その成果は各種コンテストでの入賞にもつながり、学校推薦型選抜による東京大学合格者も輩出しました。
クラスマッチ(球技大会)や記念祭(文化祭)、合唱コンクールなどの主要行事は、生徒自身が企画・運営します。多くの学校では、最上級生が行事の主役になりがちですが、公立中高一貫校での勤務が3校目という信岡先生は「本校では1年生が活躍できる場をつくっています」と話します。
信岡先生は「本校は小規模校ですが、アットホームな環境です。何事にも興味・関心を持ち、本校で6年間、さまざまなことに取り組みたいという強い思いを持つお子さんに入学していただきたいと考えています」と述べ、説明会を締めくくりました。
東急東横線「都立大学」駅から徒歩10分。自由選択科目である第二外国語(フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・ハングル)は4・5年生で選択できます。卒業までに英語を含め最大で3言語の履修が可能です
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