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学校説明会レポート
駒込中学校
2025年10月14日(火)
江戸時代からの伝統を継承し、「智・徳・体」をバランス良く伸ばす
江戸時代に了翁(りょうおう)禅師が開いた「勧学講院」を起源とする駒込中学校は、天台宗の開祖・最澄の「一隅を照らす」という教えを建学の精神に掲げ、「智・徳・体」をバランス良く伸ばす教育を実践しています。今年12月には「駒込中学校」として認可されてから100周年を迎えます。
この日の説明会では、冒頭、校長の河合孝允先生が登壇し、「これからの時代を切り開くには、仲間と共に、新しい価値を生み出す力が必要です」と語りました。同校では、アントレプレナーシップ(起業家精神)を養うことを教育の柱の一つとしています。そのために、生徒一人ひとりが「なりたい自分」を描き、自分が決めた目標に向かって主体的に学ぶことができる環境づくりを進めています。
こうした取り組みは、「駒込ミレニアム改革」にさかのぼります。教育特区校としての指定を受けてから、同校では、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の5分野を統合的に学び、知識の応用力や創造力、問題解決能力を育むSTEAM教育を行う「理系先進コース」を立ち上げました。また、グローバルに活躍できる人を育てる「国際教養コース」も設置しました。
一方、「智・徳・体」をバランス良く伸ばすための取り組みとしては、中2の「日光山研修」や高1の「比叡山研修」があります。そこでの修行体験は、生徒にとって自分自身と向き合い、心と体を整える時間となっています。河合先生は「生徒には、それまで抱えていた自分の弱さや未熟な点に気づかせ、自力で改善するきっかけを与えたいと考えています。大人への第一歩を踏み出す通過儀礼となるでしょう」と語りました。
続いて、教頭の吉田宏一先生が教育内容と入試について説明しました。同校では、中学3年間を「国際先進コース」としています。生徒は入試の成績に応じて「Sクラス」と「Aクラス」の二つに分かれ、習熟度別に学びます。高校では、国公立大学・難関私立大学をめざし、幅広く総合的に学ぶ「特S・Sコース」、海外大学への進学も視野に入れた「国際教養コース」、理系学部をめざす「理系先進コース」の3コースを設置しています。中学高一貫生は、いずれの進路にも対応できるようなカリキュラムで学習を進めることができます。
また、同校では、「自分で決める力」「振り返る力」を身につけることを中学段階における重要な柱の一つとしています。みずからテーマを設定して学びを深める「自学ノート」に取り組み、思考力や自己管理力を養っています。こうした主体的な学びを支えるために、大学生チューターが個別指導を行う「学習サポートセンター トモノカイ」の設置、自宅学習を支援するアプリの導入、全員参加型の特別講習会の開講など、さまざまな形で支援しています。
このほか、試験休み期間中には通常授業とは別に、全学年を対象とした特別カリキュラムとして探究活動が実施されています。そこでは、生徒は自分の興味・関心に応じたテーマを設定し、実体験を通じて学びます。教科学習とは異なる角度から「考える力」「創る力」を育てるのが狙いです。なかでもSTEAMプログラムでは、AI搭載ロボットを用いたワークショップを行い、埼玉大学と連携して中高生にも理解しやすい内容で指導しています。
部活動も盛んで、充実した環境が整備されています。生徒の約8割が参加していますが、フォローアップ体制が万全なので、学習と無理なく両立できるのも特色の一つです。
2026年度は募集定員に一部変更があります。2月1日午前の第1回2科・4科型をこれまでの30名から35名に、2日午前の第3回をこれまでの15名から20名にそれぞれ5名ずつ増やします。一方、1日午前の第1回適性検査型は20名から15名に、1日午後の第2回2科型は前年の25名から20名に、それぞれ募集人員が縮小されます。出題内容に大きな変更はなく、過去問では60~65%の得点を目安にするとよいとのことです。
授業の最初と最後には必ず合掌と礼を行うなど、形から入ることを大切にしています。また、中学では給食を提供し、「命をいただく」ことに感謝する気持ちを育てようとしています
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