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学校説明会レポート
玉川学園中学部
2025年10月16日(木)
専門的な知識にアクセスできる環境を整備し、「本物に触れる」教育を実践
東京ドームのグラウンド47面分以上の広大なキャンパスに、幼稚部から大学・大学院・研究所までがそろう玉川学園では、1929年の創立以来、創立者・小原國芳が提唱した「全人教育」を実践しています。「真・善・美・聖・健・富」の六つの価値を調和的に創造し、日々の教育活動のなかで、学問・道徳・芸術・宗教・健康・生活の6方面の人間文化を豊かに成長させることをめざしています。
この日の説明会は、理科教育専門校舎「サイテックセンター」内にあるデジタルプラネタリウム「スターレックドーム」で開催されました。最初に、中学部長の中西郭弘先生は、大学入試が「一般選抜」から「総合型選抜」へ、会社の雇用形態が「終身雇用」から「ジョブ型雇用」へと移行する社会の変化を説明したうえで、「これから求められるのは、『好きなことを究める力』です。そのためには、中高6年間でいかに多彩な経験を積めるかが大切です。つまり、子どもの可能性を広げるには、学校選びがますます重要になるのです」と語りました。
そうした力を育てるために、同校が重視しているのが「本物に触れる」教育です。同校には、この日の説明会の会場となったスターレックドームをはじめ、レーザー加工機や3Dプリンターを備えた「アートセンター」、図書館機能に加えて音や映像などの資料を活用できる「マルチメディアリソースセンター」などがあり、中高生の段階から専門的な知識にアクセスできる環境を整備しています。また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と交流しており、プロの演奏者を招いたジャズ鑑賞会も開くなど、生きた芸術に触れる機会が豊富なのも特徴です。
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として18年目を迎える同校は、理科教育にも力を入れています。第一線で活躍するデータサイエンティストによる講演を行うとともに、中2生を対象にデータサイエンスの授業を設置しているのもその表れです。この授業では「データを抽出するだけでなく、その結果を分析し、表現につなげるまでを徹底的にトレーニングしています」と中西先生は説明しました。
すべての学年で探究型学習に取り組んでいるのも特徴です。中1・2では教科発展型の「自由研究」に取り組み、中3では「学びの技」を通じて、情報収集から論文作成までのラーニングスキルを体系的に学びます。そして、高1~3では、「人文科学」「社会科学」「自然科学」「健康・生活」「芸術」の五つのカテゴリに分類された課題研究型の「自由研究」へと発展させます。バイオリンの製作、サンゴの研究など内容は多岐にわたります。こうして身近な興味・関心を課題発見力へとつなげ、研究の進め方や論文の書き方までていねいに指導しているのです。これにより、生徒たちは大学入学後も役立つ普遍的な力を身につけていきます。
国際交流も活発です。国際的な私立学校連盟「ラウンドスクエア」の加盟校として、50か国・270校とのネットワークを持つほか、8か国・17校の提携校との間で、生徒の相互派遣を行っています。希望者を対象としたプログラムとしては、カナダ研修(中2)と、ハワイ・プナホウ校との交換訪問研修(中1・2)とがあり、そこでは多彩なアクティビティを通じて異文化理解を深めています。
ちなみに卒業後の進路は例年、約3割が玉川大学、約7割が他大学です。他大学進学者のうち約7割は一般入試ではなく、年内入試での合格です。
最後に、学務主任の髙津健一先生から中学入試について説明がありました。一般クラスの入試は2月1日の午前・午後、2日の午前・午後の計4回で、いずれの回も筆記試験の後に受験生面接が行われます。髙津先生は「面接試験では志望理由書の自己アピール欄に書いていただいた内容を基に質問をします。受験生を悩ませるような難しい問い掛けはしません。小学校で努力してきたこと、中学生になってからがんばりたいことなどを、自分のことばで答えていただければ十分です」とアドバイスを送りました。
アーチを生かした空間設計が印象的な中央校舎。中3から高3までが学ぶ普通教室のほか、マルチメディアリソースセンターも併設されています
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