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学校説明会レポート
神奈川学園中学校
2025年10月8日(水)
「人と出会い、社会と出会う」経験を重ね、自立した女性を育てる
神奈川学園中学・高等学校は、1914年に開校した横浜実科女学校を前身とする完全中高一貫の女子進学校です。創立者の佐藤善治郎が掲げた「女子に自ら判断する力を与ふること」「女子に生活の力量を与ふること」という二つの建学の理念に基づき、「自覚」「心の平和」「勤勉」を校訓に、次の時代を見据えた人間教育を実践し、生徒一人ひとりの可能性を引き出しています。
この日の説明会であいさつに立った校長の及川正俊先生は、「生徒自身が学校生活をつくることを何より大切にしています」と語り、新カリキュラム「Self-Driven Learning Program(SDL)」について紹介しました。同校では、2026年度から2期制・週5日制に移行し、土曜日を「選べる/デザインする週末」として再構成します。生徒は、特別講座「KG OPEN HUB」を受講しても、自習や部活動、ボランティアなどに取り組んでもよく、自分の関心に応じて週末をデザインして過ごします。生徒一人ひとりに自分の時間を主体的に使う経験をさせて、人生を切り開く力を育てるのが狙いです。及川先生は「生徒の創造力と探究心をさらに伸ばし、自分で考え、自分で学び、未来をデザインできる力を育てたいのです」と強調しました。
続いて、入試広報室長の藤澤里悠太先生が、学校生活や学びの環境について説明しました。中学では「2人担任制」を採用し、生徒一人ひとりを複数の教員がていねいに見守っています。生徒は毎日、学習計画や心の記録を「Diary」に記入・提出し、これを確認した担任教員がコメントを返すことで日常的に対話を重ねます。放課後には、大学生のメンターが常駐する「アカデミック・ハブ」をはじめとする自習室が開放されており、中学生は夜7時、高校生は8時まで利用できます。藤澤先生は「教員が“伴走”しながら、生徒が自分で判断し、行動する力を育てたいと考えています」と話し、学習と生活の両面で自立を支える学校の姿勢を紹介しました。
理数教育では「理科100実験」を掲げ、中学3年間で100種類以上の実験・観察に取り組みます。実験・観察からレポート作成、そして発表までに一貫して取り組むことで、科学的思考力を養っていきます。数学では中2から習熟度別授業を導入し、基礎から発展まで、個々の力に応じた学びを展開しています。近年は理工系・医療系・薬学系への進学を希望する生徒が増え、理系進学率は約4割にのぼります。女子校ながら理系分野に積極的に挑戦する生徒が多く、研究職やエンジニア、医療専門職など多彩な進路を切り開いています。
一方、英語野授業は、高1から習熟度別に行われ、独自の「KG流ラウンドシステム」を導入しています。一つの教材を1年間で4回繰り返し学び、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能をバランス良く伸ばします。藤澤先生は「繰り返し学ぶなかで、最初は緊張していた生徒も、次第に自分から発話するようになっていきます」と話し、その成果を紹介しました。英検®2級・準2級合格者も年々増加しているとのことです。中3では全員がオーストラリア海外研修に参加し、ホームステイを通して異文化への理解を深めるとともに、自立心を育てます。
生活面でも、生徒の声を積極的に取り入れています。制服の靴下のバリエーション増、軽食時間の導入、さらにアイスクリームの自販機の設置も、生徒の発案で実現しました。藤澤先生は「学校のルールを自分たちで考え、より良いものに変えていく経験は、生徒を大きく成長させます」と話しました。伸び伸びと過ごしながら自分の興味や関心を追究できる環境が同校の魅力といえるでしょう。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
キャンパスはJRほか「横浜」駅から徒歩10分、東急東横線「反町」駅から徒歩10分。高台にあり、静かで落ち着いた環境です
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