- Top
- 学校行事/学校説明会
- カリタス女子中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
カリタス女子中学校
2025年9月30日(火)
“愛”を基盤に革新的な教育を推進し、みずから行動する生徒を育てる
カリタス学園は、カナダにあるケベック・カリタス修道女会が創設したカトリック学校です。戦後日本の社会的緊急課題であった「学校教育の充実」に応えるため、日本に派遣された3人のシスターによって1960年に学校法人カリタス学園が設立され、翌1961年4月にカリタス女子中学高等学校が開校しました。
この日の説明会では、冒頭、校長の萩原千加子先生が、校名の「カリタス」がラテン語で「愛」を意味することに触れ、「本校では、グローバルに人とつながり、革新的に新しいものをつくり出す経験を大事にしています。その原動力は“愛”であり、生徒たちは自分のためだけでなく、他者のために生きることを学んでいます」と語りました。同校では「祈る心」「学ぶ心」「交わる心」「奉仕する心」を重視し、生徒全員で参加する奉仕活動のほか、被災地支援をはじめとする自主的な活動にも取り組んでいます。また、カウンセリングルーム主導の「心の交流プログラム」や礼法の授業を通して、他者とのかかわり方を学びます。
学習面では、週35コマの授業のうち約4割が少人数クラスで行われるのが特徴です。一人ひとりのつまずきを早期に把握し、対応するためです。課題提出やノートチェック、指名制の補習で基礎力を定着させる一方、意欲ある生徒には土曜講座を開講しています。さらに、放課後講習も開講されます。ここでは大学受験に直結する内容を学ぶことができます。
英語とフランス語の複言語教育は、創立以来の伝統です。中学では全員がこの二つの言語を学び、高校進学時にいずれかを第1言語として選択します。英語については、中学入学時に英検®準2級程度の力を持つ生徒を対象に「アドバンストクラス」が設置されています。萩原先生は「努力次第で一般クラスから移ることもできるため、全体の学習意欲が高く保たれています。みんな積極的に英検®に挑戦しており、今年3月には高3の4分の1以上が準1級以上を取得しました」と述べました。「学校を飛び出して、さまざまな体験をしてほしい」という思いが込められた海外研修プログラムも豊富で、生徒は多彩なプログラムから自分に合ったものを選び、在学中に一度は参加します。
「巻き込み、巻き込まれ、大きくひらく♪」 というコンセプトの下、生徒の発案による企画も積極的に採用されています。たとえば、スケジュール帳の改訂、卒業生チューターが常駐する「夜の自習室」の開設など、多くの取り組みが生徒の提案から実現しました。
週1コマの探究の時間「i-Time」についても説明がありました。「i-Time」の「i」には「inquiry(探究)…探究的な学びを通して」「i(私)…自己を見つめ、自分の生き方を考え(=identityの確立)」「愛(caritas)…普遍的な愛をもって人に尽くす人間を目指す」という意味が込められているほか、「inclusive(包摂的な)」「intelligent(知性的な)」「innovative(革新的な)」などがあるそうです。この「i-Time」も積極的に発言し、行動する生徒を育てるのに一役買っています。萩原先生は「トビタテ!留学JAPAN」への挑戦や、新たな給水スタンドの設置、講演会の企画・開催、制服の改善などの例を挙げ、「入学当初は恥ずかしがり屋だった生徒も、先輩の姿に刺激を受け、自分の意見を発信し、主体的に行動するようになります」と強調しました。
続いて、今春の卒業生が制作した動画が上映されました。登場した卒業生は「カリタスには学びを深める体験の機会が豊富です」と述べ、中高で力を入れていた学習や活動を紹介しました。入学当初は勉強が嫌いだったものの、6年間で学ぶ楽しさを知り、学校の授業だけで高2までに飛躍的に成績が伸びたことを伝えました。苦手だった英語も、中2で「国連で働きたい」という夢を見つけたのがきっかけで得意になったそうです。流ちょうに英語を話す先生へのあこがれも学習のモチベーションにつながったとして、「カリタスに入学する前は想像もできなかった経験を重ね、大きく成長することができました」と締めくくりました。
最後に、2026年度の中学入試についての説明がありました、日程や募集人員に変更はありませんが、帰国生入試や2月2日午後の「英語資格入試」では、英検®などの資格取得時期の制限がなくなります。また、理科では「力のつり合い」や「電気・磁気」をテーマにした問題を毎回出題する方針を改めるとのことです。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
職員室に当たる「校務センター」は開放的な空間で先生と交流しやすく、質問や相談に訪れる生徒も多く見られます
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎













