受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

京華中学校

2025年9月2日(火)

多彩な学習支援と保護者との密な連携によって、“常に挑戦し続ける生徒”を育てる

 1897年創立の京華学園では、孟子のことば「天下の英才を得て之を教育す」を建学の精神に掲げています。2024年度からは、同学園が運営する男子校の京華中学・高等学校、共学の京華商業高等学校、京華女子中学・高等学校を一つのキャンパスに集約する「三校ワンキャンパス構想」が実現し、3校間の新たな交流を通じて、多様な価値観の醸成が期待されています。

 そのうちの京華中学・高等学校の説明会冒頭であいさつに立ったのは、同校の卒業生でもある校長の中村圭吾先生です。「本校はよく『面倒見が良い』と評価されますが、それはわたしが生徒だった当時から続く伝統です。保護者会や学級懇談会、三者面談等を含めると、年5回ほどは保護者の方に学校に足を運んでいただく機会があるほか、学期末の懇談会では、担任が保護者の方に通知表を直接手渡すなど、教職員とご家庭が一体となって子どもたちを育てていく学校です。その方針にご賛同いただけましたら、ぜひ、受験校の一つに加えていただきたいと思います」と述べました。

 続いて登壇したのは、同じく同校の卒業生である入試広報主任の國廣亮太先生です。最初に紹介したのは、校訓の「ネバー・ダイ」ということばです。これは、いかなる逆境にあっても、一度決めたことは最後までやり通すという不屈の精神を表しています。國廣先生は「このことばを学校全体で共有し、常に挑戦し続ける生徒を育てることが、わたしたちの使命だと考えています」と話しました。

 それに続いて、同校の「面倒見の良さ」を裏付ける事例として、体育祭や文化祭での生徒の様子を写真や動画で紹介しました。そのなかには、男性教員がスーツの裾を汚しながら、生徒と一緒に文化祭の準備に励む姿もありました。國廣先生は「教員が生徒と同じ目線に立ち、寄り添うからこそ、子どもたちは伸び伸びと学校生活を送ることができます。それが、教員と生徒の深い信頼関係につながっているのです」と説明しました。

 同校では、グローバル教育にも力を入れています。中1では、ネイティブ講師と英語漬けの一日を過ごす「イングリッシュ・デイ」、中2では、スピーキングやリスニングの力を鍛える2泊3日の「イングリッシュ・キャンプ」、中3では留学生との校外散策を通して実践的な英語を学ぶ「B&Sプログラム」など、多彩なアクティビティが用意されています。さらに中3では、生徒全員が3泊5日の「シンガポール研修旅行」に参加し、英語力だけでなく国際的な視野も身につけます。

 なお、中学には「中高一貫クラス」と「特別選抜クラス」の2コースがあり、中2からは「国際先進クラス」が設置されています。「国際先進クラス」では、英語の授業がオールイングリッシュで行われ、中学卒業までに英検®準2級以上の取得を目標としています。加えて、中3の春休みに実施される「セブ島語学研修」への参加も必須です。

 すべてのコースの生徒を対象とした学習支援としては、長期休暇中に開講される夏期講習(中1・2)・冬期講習(中1〜3)があります。英語と数学の定期テストで成績が振るわなかった生徒には「放課後キャッチアップ講座」も開講され、小さなつまずきもていねいにサポートしています。

 最後に、國廣先生は中学入試における「合格の目安」と「個別相談」について説明しました。「合格の目安」は、前年度の入試結果をもとに模擬試験でどれぐらいの偏差値があれば合格する可能性が高いかを示すものです。一方、説明会後に実施される「個別相談」は、同校教員が入試のシステムや受験勉強について、募集要項や模擬試験結果をもとに、受験生・保護者の相談に応じるものです。國廣先生は「本校を受験される際には、ぜひ『個別相談』をご利用ください」と締めくくりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

 このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

イメージ写真 約160人を収容できる食堂。中学生が食堂を利用できるのは土曜のみですが、食堂で作られるお弁当については、平日でも注文することができます

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