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学校説明会レポート
青山学院横浜英和中学校
2025年9月26日(金)
キリスト教教育と中高大連携教育で、共感力を養い視野をグローバルに広げる
青山学院横浜英和中学高等学校の前身は、1880年にアメリカのメソジスト派女性宣教師H.G.ブリテンによって創立されたブリテン女学校(1886年に横浜英和女学校と改称)です。中学と高校は2014年に青山学院大学の系属校となり、2018年には男女共学化されました。青山学院中との共通の理念である「キリスト教信仰に基づく人格教育」の下、歴史ある横浜英和の校訓「心を清め 人に仕えよ」の精神を受け継ぎ、謙虚さと誠実さをもって他者のために生きる人の育成をめざしています。
この日の説明会では、最初に、校長の小久保光世先生が教育方針について語りました。2018年に共学化したことについては、「男子が加わって学校全体がバランス良く発展しました。体育祭や合唱コンクールでは混声の力強さが感じられるようになっています」と話しました。また、海外姉妹校との交流や、小規模で家庭的な校風についても紹介したうえで、「幼稚園から高校まで、幅広い年代が同じキャンパスで学び、給食も共にする、温かい環境が本校の特色です」と述べました。
海外の姉妹校・提携校の選定に際しては、小久保先生がみずから現地に足を運び、安全性や教育環境を実際に確認しているとのことです。海外のさまざまな学校を視察し、そこで感じた教育の方向性について「これからは知識やスキルだけでなく、共感し、協力しながら未来を切り開く力も重要です。一人ひとりがリーダーとして行動できる人に育ってほしいと願っています」と語りました。
続いて、中学教頭の細田孝充先生が同校の教育内容について説明しました。学校のすべての学びの根底にあるのがキリスト教です。毎朝の礼拝や聖書の授業、各学年で行う修養会など、聖書の教えを学ぶ機会を大切にしており、ここで生徒はみずからと向き合い、人生の意味や目的を考えます。また、キャリア教育としては、さまざまな職業に就く専門家による出前授業「キャリア塾」や、理系分野への探究心を育てる「科学セミナー」などを実施しています。これは生徒が自分の将来像を描くきっかけとなっています。
授業の進度に合わせて個別最適化された学びを実践する「アイリス学習センター」を開設するなど、学習支援も充実しています。外部講師による希望制の「土曜セミナー」も開講しています。英語教育としては、従来のAdvanced ClassとStandard Classに加え、2025年度から新たにGlobal Classがスタートしました。ここではネイティブ教員が専用教材を使ってオールイングリッシュで授業を行います。帰国生や英語の得意な生徒がより高いレベルで学べる環境が整いました。
今春は卒業生202名のうち、122名が青山学院大学の推薦基準を満たし、106名が実際に出願しました。なお、推薦資格が与えられるのは、高校3年間について学業成績・学力試験・人物評価の3要素をバランス良く満たした生徒です。一方で、中高6年間で総合型選抜や一般選抜など多様な入試形式に対応できる学力を養い、他大学に進む者も多数いるそうです。細田先生は「知識や技術を身につけるだけでなく、みずから考え、挑戦し、他者と協働できる人へと成長してほしいのです。そのための学びの機会をこれからも広げていきます」と強調しました。
入試については、入試広報部部長の相田賢二先生が説明しました。帰国生入試第1回の判定方法については、国語・算数・英語の3科目それぞれに設定された基準点をすべてクリアした受験生の中から、3科目の総合点の高い順に合格とします。各科目でおよそ6~7割得点すれば、合格ラインに達します。また、すべての試験で休憩時間が20分から15分に短縮されることも発表されました。問題の傾向については、「国語は漢字のとめ・はね・はらいまで正確に」「社会はグラフや資料を読み解く力が必要。漢字の書き間違いは減点対象になる」などのアドバイスがありました。
丘の上にある約1万坪のキャンパス。学院礼拝堂内にあるステンドグラスは、1908年に制作された横浜最古のものです
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