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学校説明会レポート
大妻多摩中学校
2025年9月10日(水)
「わたしの力を、未来のために」役立てられる女性を育成
1908年に大妻コタカが創設した私塾から発展した大妻学院が、東京都多摩市に高等学校を設立したのは1988年のことです。中学校はその6年後に併設しました。それ以来、伝統的な女子教育を受け継ぎながらも、社会で活躍できる自立した女性を育成しようとしています。
この日の説明会では、冒頭で校長の熊谷昌子先生が、同校の特色として「自然が豊かで伸び伸びと過ごせる環境」「図書室や五つの理科実験室、人工芝グラウンドなど充実した施設」を挙げました。「自立自存」「寛容と共生」「地球感覚」の三つの教育理念を、授業はもちろん、行事やその他のプログラムでも、さまざまなことばで生徒たちに伝えているそうです。熊谷先生は「社会に出たときに、自立している自分を誇らしく、人の役に立てることをうれしく思える女性に育ってほしいと願っています」と語りました。
スローガンは「わたしの力を、未来のために」です。「科学教育(Science)」「国際教育(Global)」「教養教育(Liberal Arts)」の頭文字をとった「Tsumatama SGL」というプログラムを展開していますが、このうち国際教育は中高6年間を通して体系的に取り組む点が特徴です。中1では立川にある体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」を訪問します。中2では、英語漬けの3日間を過ごす「グローバル・インタラクション・チャレンジ」を、中3の修学旅行ではオーストラリアで「グローバル・キャリア・フィールドワーク」をそれぞれ実施します。さらに高校では、選抜制による探究型ターム留学を行っています。このほか、中3~高2の希望者を対象に、英語の実践的学習を目的とする「イギリスセミナー」と異文化体験が目的の「トルコセミナー」を夏休みに実施しています。
同校が特に力を入れているのが探究活動です。まず中1・2では論理的思考の初歩を学びます。高校では資料の読解や討論を通して、みずから選んだテーマを論文にまとめて、他の生徒の前で発表します。熊谷先生は「自分のやりたいことを主体的に選び、しっかり進路につなげていくような生徒を増やしていきたい」と締めくくりました。
続いて、進路指導部部長の大竹麗央先生からは、卒業後の進路についての説明がありました。大竹先生によると、同校では1994年の中学設立以来、理系志望者が常に全体の35%を上回っているとのことです。今年3月の卒業生も35%が理系志望でした。電気通信大学、東京海洋大学、東京都立大学、横浜市立大学といった理系の国公立大学や防衛医科大学校にそれぞれ1名が現役で合格しています。大竹先生は「本校では医療系学部、特に薬学部と看護学部への進学希望者が多い傾向があります。医療系は本校のスローガン『わたしの力を、未来のために』を体現しやすいことや、資格がとれることが人気の理由です。結婚・出産・育児後に社会復帰する際、資格を持っていると非常に強みになります。女性ならではのライフステージの変化にも対応しやすいという点で人気があります」と述べました。
そして最後に、2026年度入試について入試広報部部長の田辺静香先生が説明しました。まず、これまで英語入試を経て入学した生徒が学んでいた「国際進学クラス」は、2026年度から「総合進学クラス」と統合されるとのことです。それに伴い、入試でも「総合進学入試」と「国際進学入試」の区分が廃止されます。田辺先生は「英語の得意な生徒が集まる『国際進学クラス』でも、4割以上が理系を選択しています。そこで、大妻多摩が得意な国際教育と科学教育を融合させ、すべてのクラスで英語の習熟度別授業を実施して競争力を高め、生徒の選択肢を増やしたいと考えました」と、改革の背景を説明しました。
また、「英検®加点制度」も導入します。全入試において、取得級に応じた加点を行うというものです。さらに、第4回入試では2科・4科の選択が可能となります。4科を選択した受験者は、たとえ4科での合格最低点に達しなかった場合でも、算数・国語の合計点が、2科を選択した受験者の合格最低点を上回れば、合格とする制度も新たに導入するとのことです。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
中央の吹き抜けが開放的な図書館の蔵書は約4万冊。上の階は約200席ある自習スペースとなっており、窓の外に広がる多摩丘陵の豊かな自然で目を休めることもできます
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