受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

四天王寺中学校

2025年9月1日(月)

ていねいに学力を積み重ねていく
女子に適した教育を実践

 四天王寺高等学校・中学校は、創立以来、仏教精神を基盤とした心の教育を実践し、慈悲の心と智慧を備えた女性の育成をめざしています。入学対策部部長の山田雅勇先生は、女子教育について、「ていねいな積み重ねと繰り返しが大切です」と話します。得意分野を伸ばし、苦手を弱点にしないようにサポートしながら、緻密で着実な学力の向上を図っています。「フィードバック、やり直し、いったん休憩、この積み重ねを大事にしています。生徒には体調が優れない日もあるでしょう。『先週わからなかったところをもう一度教えてください』と言われれば、教員は何度でも教えます。この安心感こそが、生徒にとって何より重要なのです」と説明します。

 英語教育では、まず教室でしっかりと基礎力を身につけることを重視。コミュニケーションイングリッシュも重要ですが、文法力・語彙力を養うアカデミックイングリッシュに力を入れています。中1の英語暗唱大会で堂々とスピーチする生徒の様子が動画で紹介され、「基礎力があれば応用も可能です」と山田先生は強調しました。

 また、卒業生による学習サポーターも心強い存在です。今年度は、医学部医学科8名を含む国公立大学進学者の計15名が放課後に常駐し、学習支援を行っています。

どのコースに入るかよりも
6年間どう学ぶかが大切

 各コースの取り組み例も紹介されました。医療従事者をめざす「医志コース」では、高校生が中学生に自身の取り組みをプレゼンする機会があります。「後輩に語ることで、自分の活動や決意を客観視でき、医学部受験に挑む覚悟につながります。強い心は一人でつくるのではなく、みんなで育てるものです」と山田先生。「英数Sコース」では、コミュニケーション力を磨くための「演劇教育」があり、プロの劇団員から指導を受けて一つの劇(中3は英語劇)をつくり上げ、舞台で上演します。「英数コース」では、どこに行っても物おじしない女性となることをめざし、ホテルでテーブルマナーを学ぶ機会も設けています。

 大学合格実績については数字を挙げながら詳しく紹介しました。2025年度は国公立大学に216名が合格。そのうち42名が医学部医学科に合格しています。医志コース以外からも医学部医学科や難関大学に多くの合格者が出ています。

 山田先生は、「どのコースに入ったかではなく、6年間どんな勉強をするかが大事です。学校見学会では授業の様子も見学できますし、文化祭では生徒と話せる機会もあるので、ぜひ学校に来て雰囲気を感じてください」と呼び掛けました。

イメージ写真

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