受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大妻中学校

2025年9月5日(金)

伝統を継承しながら
時代の要請に応える教育を推進

 1908年に大妻コタカが創立した私塾から発展した大妻中学高等学校は、社会に貢献する自立した女性の育成をめざす伝統校です。

 この日の学校説明会には、今年4月に校長に就任した赤塚宏子先生が登壇しました。そして、大妻の人間教育の根幹となる校訓「恥を知れ」に触れ、「生徒には『恥を恐れるな』とも伝えています。恥を知る心の豊かさと、恥を恐れず挑戦する勇気。その両方を持つ女性であってほしいと思います」と力強く語りました。同校では、こうした価値観を受け継ぎながら、時代の変化に応じて教育内容を進化させています。その具体例として、三本柱としている「STEM教育」「グローバル教育・探究教育」「非認知能力の育成」を挙げ、理系分野の力を伸ばす実験講習や講座など、多彩なプログラムを新たに展開したことが紹介されました。

 次に、主幹の矢合克行先生が進路・学習指導について説明しました。中学3年間はバランスの取れた生活を重視し、生徒と教員との信頼関係を築きながら、安心できる環境で学習習慣を定着させていく方針です。高校では希望進路の実現に向けてサポート体制を充実させています。高1の進路合宿「オリエンテーション」では、自分の夢や将来について考える時間を設けています。矢合先生は「個別の進路指導も大切にして、面談の機会をたくさん設定しています。本校には生徒一人ひとりの可能性を伸ばす環境が整っていますので、安心してお子さんをお預けください」と呼び掛けました。

中高一貫の教育プログラムで
グローバルに探究する力を育成

 続いて、教頭の関孝平先生が、同校が特に力を入れている模擬国連の活動について説明しました。「模擬国連は“教育の宝箱”です。『中高生の自分』を離れて議論することで、物事の本質を多角的に考える力が育ちます」。中1では、英語と総合学習を組み合わせた「グローバルスタディーズ」の授業を通して模擬国連に取り組み、英語でのスピーチにも挑戦します。また、同校は約40校から500名以上の中高生が参加する模擬国連会議の主催校としても実績があります。関先生は「本校は『Be the first penguin』を合言葉に、失敗を恐れず挑戦する勇敢なペンギンになることをめざして、グローバル教育に取り組んでいきます」と力強く語りました。

 専門教員による探究学習も特徴の一つです。関先生は「中3では4000字、高2では6000〜8000字の課題研究論文を執筆します。外部の大会で大きな成果を収める生徒もいますが、それは中1から高2までの全員が探究活動に取り組んでいるからこそ実現できるのです」と説明会を締めくくりました。

イメージ写真 約4万3000冊の蔵書数を誇る図書室。書棚の高さを生徒の目線に合わせるなど、使いやすく工夫された明るく居心地の良い空間です

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