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学校説明会レポート
捜真女学校中学部
2025年9月9日(火)
「本物体験」を重視した学びと「捜真Vプロジェクト」で社会に貢献する人材を育成
1886年、米国バプテスト派の宣教師により創立された捜真女学校は、7人の生徒からその歴史をスタートさせました。学校名の「捜真」とは「真理を捜し求める」という意味意味ですが、その真理とは、学問の真理と聖書の教える真理の両方を意味します。
この日の説明会は、校長の島名恭子先生のあいさつから始まりました。学校の特色として「学習面の安心」と「人間関係の安心」の二つの「安心」が挙げられました。学習面では、女子の学びの特性を生かし、小テストや小さな課題をこまめに課して基礎学力の定着を図っています。また、教員と生徒の距離が近く、学習や生活の相談、時には人生相談までできる関係が築かれていることも特徴です。「こうした家庭的で温かい雰囲気のなかで、生徒は6年間安心して学び、さまざまな活動に打ち込むことができています」と島名先生は語りました。
続いて、入試広報室室長の新井昂太先生が、同校での6年間と卒業後の進路について説明しました。特に重視しているのは、「本物体験」による学びです。「幅広い分野の“本物”に触れて、心からの感動を味わい、6年間で学ぶ『目的』を見つけてほしい」と話します。たとえば理科では、取り扱いが難しい液体窒素を用いたものも含め、年間10回以上の実験を行っています。英語では「ラウンドメソッド」を採用しています。「リスニング→音と文字の一致→音読→穴あき音読→リテリング」の順で教科書を5周して、実際に使える本物の英語力を身につけるのです。そして、頻繁に行う小テストや、自主的な学習習慣を育成するスモールステップ学習によって、小さな「わかる」を積み重ねていきます。
中3では、「職業レポート」に取り組みます。興味・関心のある職業に関連する人や企業などに自分でアポイントを取り、研究を進めるために必要なインタビューを行ったうえで、レポートにまとめます。この経験は進路選択にも大いに役立っているそうです。
中高大連携の取り組みも活発で、現在は津田塾大学や東京女子大学など13大学と提携して、理科実験や大学出張講義、教授による進路ガイダンスなどを実施しています。高2では、大学教授との質疑応答を交えながら社会課題の解決策を提案する「社会課題ポスターセッション」に挑戦します。昨年は、ポスターセッションの全国大会で最優秀賞を受賞した生徒がいました。新井先生は「机の上だけで終わる学びに終始せず、社会とかかわる体験を積み重ねて、課題に挑戦できる女性に育ってほしいと考えています」と語りました。
こうした教育の成果は、近年の多様化する大学受験にも生かされています。同校では、複数の教員が1人の受験生のサポートをする「PASS」というシステムを導入しています。生徒をよく知る担任や部活動の顧問、各大学の特徴や出題傾向を熟知した教員、入試形態に特化した指導を行う教員などがそれぞれアドバイスをするのです。2025年春の卒業生のうち、指定校推薦による大学進学が約3分の1、総合型選抜による大学進学者が約3分の1を占めていますが、どの入試形式を選んだとしても、最後まで手厚い支援が受けられます。新井先生は「生徒には、6年間の学びや経験が自分をよりよく成長させること、そうすれば社会や世界がより良くなることを感じてほしい」と結びました。
2026年度の入試については、教頭の森美和子先生が説明しました。来年の2月1日は日曜日ですが、同日は午前・午後ともに入学試験を実施することが発表されました。また、受験生の負担を軽減するため、面接試験は廃止されるとのことです。森先生は「本校の教育に共感し、学びに意欲を持って挑戦する受験生を応援しています」とエールを送りました。
1962年に建設されたカンヴァース·メモリアルチャペルは、同校の中心的な場所です。パイプオルガンの奏楽のなかで礼拝が行われます
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