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学校説明会レポート
実践女子学園中学校
2025年9月6日(土)
「グローバル」「探究」「感性表現」の三本柱で、予測困難な時代を生き抜く実践力を育てる
1899年の創立以来、実践女子学園では「女性が社会を変える、世界を変える」という創立者・下田歌子の信念の下、品格ある女性の育成に努めてきました。「グローバル教育」「探究教育」「感性表現教育」を三本柱に掲げ、これらを通して、予測困難な時代を生き抜くための実践力を養うことをめざしています。
この日の説明会は、室内楽部の生徒による「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏から始まりました。演奏後には、司会進行役を務める入試広報部長の羽生田英亮先生がメンバーにいくつか質問をしました。「ふだんの部活動では、J-POPからクラシックまで、さまざまなジャンルの曲を練習しています」「学校の良いところは、講座が充実していて、勉強に集中できる環境が整っているところです」といった答えが返ってきて、生徒の生の声を聞くことができました。
続いて行われたのは、この夏、「ESC(イングリッシュサイエンスクリエーション)キャンプ」に参加した中2の生徒3名による活動報告です。「ESCキャンプ」とは、英語で科学を学ぶ2泊3日の希望制の宿泊行事です。今年は「音の科学と創造」をテーマに、音が伝わる仕組みを英語で学んだ後、生徒たちは山梨県の渓谷で滝の音や鳥のさえずりなどを集音し、それらを素材に作曲に挑戦しました。「自然に触れながら音楽を作るという“一挙両得感”があっておもしろかった」「ことばだけで発表するプレゼンテーションとは違い、曲を発表するというのが新鮮だった」などと、それぞれが感想を述べ、みずから作曲した作品を披露すると、会場は大きな拍手に包まれました。
次に登壇したのは校長の湯浅茂雄先生です。近年の注目トピックとして、イギリスのケンブリッジ大学のカレッジの一つであるヒューズ・ホールや、ニュージーランドの国立マッセー大学などの海外大学との高大連携の推進を挙げました。2028年4月には、9階建ての新校舎が完成予定であることが紹介されました。
続いて、中学教頭の財前雅代先生より、「グローバル教育」「探究教育」「感性表現教育」の具体的な取り組みについて説明がありました。「グローバル教育」の例としては、高1・2対象の「イギリスUCL・ケンブリッジ研修(10~12日間)」、タイ・中国・ドイツから行き先を選べる「交換留学(4~6週間)」のほか、「エストニア・フィンランド海外研修(12日間)」(中3~高2)などが挙げられます。また、世界に羽ばたくには自国の文化理解が不可欠として、中1では「日本文化実習」という必修授業があります。生徒は華道・茶道・箏曲・和装着付・仕舞のうちから一つを選択し、専門の講師から学びます。「探究教育」としては、中1~高2が対象のオリジナルの探究授業「未来デザイン」により、未知の課題に挑む素養を磨きます。そして、その集大成と位置づけられているのが、高1の選択制修学旅行です。今年度は韓国・シンガポール・沖縄から行き先を選択し、それぞれの探究課題に基づいた学びを深めます。さらに「感性表現教育」では、礼法(中1・高3)・生徒会活動・行事・クラブ活動・委員会活動も重視しています。
最後に、副校長の城礼子先生が、コースと進路について説明しました。中2・3は、主に英語と数学の成績上位者で構成される習熟度の高いクラスが設定されます。高1からは国公立大学や難関私立大学をめざす「発展コース」と、幅広い進路に対応した「総合コース」に分かれます。そして、高2になると、「総合コース」は実践女子大学への進学を前提とした「教養コース」と、ほかの私立大学を志す「文理コース」とにさらに分かれ、それぞれの進路実現に必要な力を集中的に身につけていきます。城先生は「卒業生が進学した大学にどのような入試で合格したかの内訳は、一般選抜・内部推薦・指定校推薦・総合型選抜がそれぞれ4分の1ずつです。実践女子大学への被推薦権を持ったまま他大学にチャレンジできる制度や、海外協定大学推薦制度(UPAA)などもありますので、安心してご入学ください」とことばを結びました。
蔵書8万5000冊を誇る図書館。円形のソファを備えた奥の洋書スペースは、プレゼンテーションピットとしても活用されています
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