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学校説明会レポート
工学院大学附属中学校
2025年8月30日(土)
「挑戦・創造・貢献」を柱に、グローバル・ICT・探究の学びを推進
工学院大学附属中学校・高等学校は、工学院大学の八王子キャンパスにある中高一貫校です。「挑戦・創造・貢献」を校訓に掲げ、「未来への発信基地」として、変化の激しい時代を前向きに生き抜く力を育んでいます。
この日のオンライン説明会で校長の中野由章先生は、「本校の生徒は素直で明るく、自分の夢や目標に誠実に向き合っています。中学生も校長室を気軽に訪れ、お弁当を食べながらいろいろな話をしてくれます。生徒から提案をもらうこともあり、校長としてできることに一生懸命取り組んでいきたいと考えています」と語りました。
次に、中学校教頭の田中歩先生がクラスとコースの概要を紹介しました。同校は、中学入学時に「先進クラス」と「インターナショナルクラス」に分かれます。「先進クラス」では英語の授業をオールイングリッシュで行い、数学の先取り学習も導入しています。一方、「インターナショナルクラス」では英語・数学・理科を英語で学び、国際的に通用する高いレベルの英語力と学力を育てます。高校に進むと、「先進文理コース」「インターナショナルコース」「文理コース」の3コース制となります。田中先生は「基本的に『先進クラス』の生徒は『先進文理コース』へ、『インターナショナルクラス』の生徒は『インターナショナルコース』へ進学しますが、高校進学時にコースを変更することも可能です。『先進文理コース』には、高2から理系の選抜クラスである『スーパーサイエンスクラス』を1クラス設置しています」と話しました。
続いて、グローバル、ICT、そして探究を軸とした「KGI教育(Kogakuin Global & ICT/IBL)」の特色について、詳しい説明がありました。グローバル教育の主要なプログラムとなるのは、中3の夏休みに行われる「海外異文化体験研修」です。今年度は、「先進クラス」の生徒はオーストラリア南部のアデレードで3週間のホームステイと、現地校での研修を体験しました。「インターナショナルクラス」の生徒はインドネシアのバリ島に2週間滞在し、現地の起業家と地域課題に挑むプロジェクトに参加したそうです。同校はRound Square(国際私立学校連盟)に加盟しており、世界50か国260校以上のネットワークを通じて、多彩な国際交流プログラムを展開しています。
一方、探究学習としては、「IBL(Inquiry Based Learning)」を中1から週1時間実施し、中1は地域へ、中2は国内へ、中3は海外へと視野を広げながら主体的に課題に向き合う力を育みます。中1では「探究教室」、中2では「プロジェクトツアー」など学年に応じたプログラムが用意され、生徒はみずから問いを立て、検証し、発信する学びを体験します。そして高校では、生徒各自が自由にテーマを設定して探究を進め、論文を執筆・発表するという流れです。高2では生徒が行き先や工程を考える「グローバルプロジェクト」に挑戦します。
ICT教育にも力を注ぎ、学校全体でICTツールを積極的に活用しています。その取り組みが高く評価され、同校は4年連続で「Microsoft Showcase School」に認定されました。また、文部科学省の「DXハイスクール」にも選ばれました。ICTによる持続的な学びの環境整備が高く評価されています。
進路についての説明は、進路指導主任の鐘ヶ江暢子先生が担当しました。同校には、海外大学を含む幅広い進路に対応するサポート体制が整っており、医療系への進学者も増えています。工学院大学への内部推薦権を保持したまま他大学を受験することも可能です。将来の進路を考えるきっかけとして、中学生から大学標準の「実験教室」を体験できるなど、大学と連携したさまざまな取り組みが行われていることも紹介されました。
2026年度は、2月2日午後(第2回B)に国語・算数・英語のうち1科目を選択する「1科目入試」が追加されます。また、1日午前(第1回A)での特待合格については人数が15名に拡大されるとのことです。
補習・講習のほか、中学生・高校生を対象に外部の塾講師による講座も開講。食堂を利用して開設する「放課後学習室」には大学生チューターが常駐しており、質問や相談にも対応します
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