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学校説明会レポート
東海大学付属浦安高等学校中等部
2025年7月17日(木)
「体験から学ぶ」ことを大切にし、大学進学後の未来を見据えた教育を展開
1955年、東海大学を母体として東京都渋谷区富ヶ谷に開校した東海大学付属高等学校は、1975年に千葉県浦安に移転し、校名を東海大学付属浦安高等学校に変更しました。中等部が設置されたのは1988年のことです。その3年後に、それまで男子校だった高等学校が共学となりました。広大な敷地には、人工芝のグラウンドがあり、全室冷暖房完備の教室には電子黒板機能つきプロジェクターもあって学習環境破壊的です。無線LANなどのICT環境も完備しています。
この日のオンライン説明会では、副校長の宮嶌咲由里先生が教育内容全般について紹介しました。「本校では付属校の利点を生かし、大学受験にとらわれず、その先の未来を見据えた教育を展開しています。中等部では『体験から学ぶ』ことを大切にしており、さまざまな校外学習や行事などを通して学びを深めています」と話しました。同校の体験学習の象徴といえるのが総合的な学習の時間を中心に行う「浦安人生学」というプロジェクトです。これは、「思いやり」「キャリア教育」「課題学習」を3本柱に、6年間を通して「大学の先にある人としての在り方生き方」の探求に取り組む独自の教育活動です。
「思いやり」の心を育む活動としては、中等部において3年間継続して行う手話講座があります。また、浦安市内でのごみ拾いなど環境活動やボランティア活動にも参加し、体験を通じて地域社会とのかかわりを学びます。そして、「キャリア教育」では、中1での職業見学、中2での職場体験、中3での職業体験があり、学年ごとに段階的なフィールドワークを行っています。そのなかには、東海大学の医学部付属病院で、手術までの流れを体験するプログラムもあります。宮嶌先生によると、「できるだけ幅広い職種に触れてもらえるよう、毎年異なる分野の職場・職業を設定しています。生徒には早い段階から将来を意識して、自分に必要な学びを考えてほしいと願っているからです」とのことです。そして「課題学習」とは、体験学習を通して得た知識や考察を発表するもので、プレゼンテーション力を高める狙いがあります。
また、大学や企業などの外部機関と連携した「土曜講座」も開講しています。自然科学系・比較文化学系・社会文化学系・健康医科学系の4系統の講座から、年に2講座ずつ、中学3年間で計6講座を自分の興味に応じて選択し、専門的な学びを深めます。このほか、中1の「南房総自然体験教室」では、農業体験・自然探索・漁港体験などを通して、SDGsや課題解決について学ぶきっかけをつくっています。
英語と数学では少人数制の習熟度別授業を導入し、生徒一人ひとりのレベルや目標に合わせて学習を進めます。特に英語教育には力を入れており、中1では「TOKYO GLOBAL GATEWAY英語学習」、中2では「ブリティッシュヒルズ国内英語研修」、中3では「ニュージーランド海外英語研修」(9日間)を実施します。宮嶌先生は「この『ニュージーランド海外英語研修』は中3全員を対象とした海外研修プログラムです。ホームステイや現地校での学びを通して英語や海外の文化に興味を持ち、将来の職業につなげていった生徒もたくさんいます」と話しました。
一方、高等学校卒業後の進路については、東海大学への進学率が約75%となっています。付属校の強みを生かし、高等学校では文理融合型カリキュラムを採用しており、受験の枠にとらわれず、幅広くバランスの良い学力を養うことをめざしているそうです。
最後に2026年度入試についての説明もありました。それによると、例年同様、4教科と面接の「推薦試験」、4教科の「A試験」、2教科・4教科選択の「B試験」の3方式で実施するとのことです。「推薦試験」は、合格したら必ず入学することが条件となっており、各家庭で提出する自己推薦書に基づく面接と4教科の学科試験により合否が判定されます。
地下1階・地上5階建ての松前記念総合体育館、全天候型テニスコート、人工芝のグラウンドなどを備えた、広々としたキャンパス。75周年事業として、校舎の一部改築も予定されています
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