受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

長崎日本大学中学校

2025年7月29日(火)

親愛の情漂う「愛情基本の教育」を実践し、生徒の成長を促す

 長崎県諫早市にキャンパスを構える長崎日本大学高等学校・中学校は、県内最大規模を誇る男女共学の中高一貫校です。日本大学の準付属校として1967年に高校が開校し、1991年に中学校が併設されました。

 この日のオンライン説明会では、最初に校長の池内一郎先生があいさつに立ち、「本校では、面倒見の良い、温かな『愛情基本の教育』をめざしています。また、独自の英語教育システムや、ことばの力を育てる言語技術教育、そして社会に出た際に必要とされるコミュニケーション力の育成を重視しています」と語りました。さらに、「思春期・青年期の生徒の知的好奇心をかき立て、驚くほどの成長を促す取り組みを意欲的に進めています。18年前から関東圏での募集も開始し、毎年少人数ではありますが、ご入学いただいています。自然豊かな長崎の地で中高6年間を過ごし、希望する進路を実現した卒業生たちは、『長崎日大での6年間の学びが、大学での研究や、就職後の仕事に非常に役に立っています』と語ってくれています」と述べ、九州・長崎で学ぶことの魅力を強調しました。

 次に、中学入試広報担当の近澤侑司先生が、過去3年間の大学進学実績を紹介しました。近澤先生によると、筑波大学・東京外国語大学・大阪大学・九州大学・長崎大学といった国立大学への進学者も出ていて、日本大学医学部医学科、薬学部、歯学部などにも進学しているとのことです。また、中学入学から高3までに、ほとんどの生徒が右肩上がりで成績を伸ばしていることに触れ、「早い段階でしっかりと学習習慣を身につけ、取り組んだ結果が合格実績につながっています」と語りました。

 その背景には、毎週火曜と木曜の2回、放課後に実施される進学講座の存在があります。全員参加型の50分×2コマのこの講座では、授業の復習にしっかり取り組み、学習内容の定着を図ります。こうした講座があることから、生徒たちはそれ以外の曜日には部活動に打ち込むことができ、バランスの良い学校生活を送れているそうです。

 日本大学の付属校としてのさまざまな推薦制度についても説明がありました。日本大学への被推薦権は高3生全員にあり、2025年春の日本大学への合格者数は168名でした。また、中高大連携も盛んで、日本大学の研究に直接触れる機会もあります。「今年度は理工学部の教授が来校し、中2生が研究を行います」とのことでした。

 同校の合言葉である「授業集中、課題丁寧、小テスト満点」については、「授業を受けたその日のうちに、家庭や寮で学習内容を確認し、次回の授業で小テストを受ける」というサイクルで基礎学力の定着を図っています。近澤先生は「入学後にしっかりと学習習慣を身につければ、その後の成績は大きく伸びていきます」と力強く語りました。授業ではていねいな進度で基礎を固めることを重視しています。ただし、決してスローペースというわけではなく、国語・数学・英語については、中3の1学期までに中学内容を学び終え、高校の内容に進むカリキュラムとなっています。

 このほか、同校独自の英語教育プログラム「Global Education Project(GEP)」も大きな特徴です。中1で「英語劇」を、中2で外国人留学生に英語で観光地を案内する「長崎英語さるく」を体験した後、中3・高1では留学生との交流を深め、高2では全員がオーストラリア語学研修に参加します。このように、6年間を通じて段階的にステップアップするためのさまざまなプログラムが同校にはあります。高2を対象とした日本大学主催の「ケンブリッジ大学語学研修」や、中3の3学期に約2か月間行われるターム留学にも参加可能です。

イメージ写真 2025年7月に行われた長崎県中学校体育大会では陸上競技部と柔道部が大活躍。全国大会や九州大会への出場が決定するなど、文武両道を実践しています

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