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学校説明会レポート
芝浦工業大学柏中学校
2025年7月15日(火)
「創造性の開発と個性の発揮」をスクールミッションに、豊かな人間性を育む
日本の工業界に多くの人材を送り出してきた芝浦工業大学の併設校として、芝浦工業大学柏高等学校が設立されたのは1980年のことです。中学校は1999年に設置され、中高一貫教育がスタートしました。建学の精神に「創造性の開発と個性の発揮」を掲げ、「自由な心と人への思いやりにあふれ、自然を愛し、家庭・社会・人類に対する責任を進んで果たす豊かな人間性をそなえた青年」 の育成をめざしています。教育目標は「自分の個性を最大限にいかし、この世界に新しい文化を創り出し、広く社会に貢献する有能な人間を輩出すること」 です。
説明会の冒頭、校長の中根正義先生は急激な人口減少と超高齢社会の進行に伴う大学全入時代の到来、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)による社会の変化を背景に、教育の質的転換が求められていることを指摘しました。そのうえで、「わたしたち教育機関に求められていること、ご家庭でやらなければならないことは、お子さんに『勉強しなさい』と言うことではありません。『どのように主体性を育んでいくか』を伝えることこそが大切なのです。わたしたちは生徒にやる気をしっかり持たせ、『学ぶのは楽しい』と自分の人生を主体的に切り開いていく人物に育てたいと考えています」と語りました。
従来の進路指導部の名称を「キャリア開発部」に変更したのも、こうした思いからです。同校では開校以来、総合学習に力を入れており、そのノウハウを探究教育へとつなげています。2024年度の「全国中学高校Webコンテスト」では、最優秀賞、文部科学大臣賞、総務大臣賞を受賞するなど、確かな成果が表れています。
グローバル教育にも力を入れており、中1からネイティブの教員によるオールイングリッシュの授業を展開しています。中3全員が参加する「ニュージーランド研修」や、中3~高2の希望者を対象とした、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダの4か国への「夏期ホームステイ短期留学」を実施し、世界を視野に入れた進路選択を可能にしています。
また、2024年度よりスーパーサイエンスハイスクール第Ⅲ期の指定を受けた同校では、希望者を対象に、アイスランドの雄大な自然に触れて地球のダイナミズムと脆弱性を学び、自然と共生する社会の在り方を考察する「アイスランド探究ツアー」も実施しています。
こうした教育活動について説明した中根先生は最後に、「好奇心に富んだお子さんや、いろいろなことに挑戦してみたいと思っているお子さんがいれば、ぜひ本校を志望校の一つとして選んでいただけたら幸いです。そうしたお子さんの期待に応えられるよう、わたしたちはさまざまな取り組みをしています」と結びました。
続いて、広報部長の辻奈美恵先生が「SS(芝浦サイエンス)コンピテンシー」について説明しました。これは、「研究基礎力」「自律的活動力」「問題発見力」「問題解決力」の四つの資質・能力のことで、これらを身につけるため、科学的な課題研究を軸とした教科横断型の授業を実践しています。加えて、忍耐力や協調性といった非認知能力を育むため、行事や部活動も重視しています。運動部は広大な校地にある充実した施設で活動でき、水泳部やサッカー部などが実績を挙げています。辻先生は「科学部、鉄道研究部、コンピュータ部、数学研究サークル、文芸サークルなどの文化系の団体が熱心に活動しているのも、本校の特徴です」と付け加えました。
このような充実した教育の成果として、2025年春は東京大学に3名、東京科学大学に7名、一橋大学に2名、早稲田大学に40名、慶應義塾大学に14名、東京理科大学に78名が現役で合格しています。
芝浦工業大学のほか、国立の千葉大学、公立の叡啓大学(広島県)や三条市立大学(新潟県)、私立の金沢工業大学、京都先端科学大学などと高大連携協定を締結しています
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