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学校説明会レポート
明治大学付属世田谷中学校
2025年7月23日(水)
「創発学」を学びの基盤に置き、2026年度より明治大学の系列校へ
1885年、杉浦重剛によって創設された東京英語学校を前身とする日本学園中学校・高等学校は男子校として長い歴史を歩んできましたが、2026年度より共学校となり、明治大学の系列校に加わります。それに伴い、校名も「明治大学付属世田谷中学校・高等学校」へと改称されます。
この日のオンライン説明会は、情報推進部長の工藤さやか先生が担当しました。「まず、来年度は中1と高1を共学化し、その後3年間で全学年が男女共学に移行します。また、2026年度に入学した高校1年生が大学に進学する際には、1学年の定員280名に対して、明治大学の全学部を合わせて約200の推薦枠を用意していただくことになっています」と述べました。
同校では、出席日数や成績、行動評価を進級基準としていますが、明治大学の系列校となるに当たり、現中3生からは高校進学の際に「英検®準2級の1次試験合格」が必要になります。一方、大学への内部推薦は、「高校3年間の推薦得点」「英検®2級以上の取得状況」「人物評価」「出欠状況」などを総合的に判断して決定され、学部・学科の選定には各種検定の成績も考慮されるそうです。なお、国公立大学や省庁所管の七つの大学校は、内部推薦の資格を保持したまま併願受験することも可能です。
続いて、工藤先生は、「人は得意な道で成長すればよい」という創立者のことばに触れ、「得意を伸ばして自信につなげ、人格を総合的に育てていくという理念は明大世田谷になっても変わりません」と力強く語り、教育内容の説明に移りました。
新たに柱として掲げる「国際理解教育」「キャリア教育」「理数教育」の基盤となるのは、20年近く続く独自の「創発学」です。このプログラムでは、体験を起点に課題発見・調査研究・発信のサイクルを繰り返し、豊かな創造力と発信・発見力を養います。高校で自分の興味・関心に合ったテーマを見つけられるよう、中1から多様な校外学習が実施されるのも特徴です。たとえば、第1次産業への理解を深めるために、林業・漁業・農業を体験するフィールドワークが行われます。
国際理解教育としては、異文化と自国の文化の両方を学び、広い視野を培う「MGP(明大世田谷グローカルプログラム)」が展開されます。英語4技能をバランスよく伸ばしたうえで、国内での語学研修を経て、中3では全員がオーストラリア語学研修に参加します。さらに、希望者はオックスフォード研修やフィリピン語学研修、3か月間のターム留学「オーストラリアStudy Abroad」などの海外プログラムに挑戦することもできます。
来年度に向けて、理数分野への関心を高める体験活動も推進しています。工藤先生はそのような取り組みの一つである「校舎の3Dスキャンプロジェクト」について、「昨年は、中学生の希望者が、明治大学理工学部のゼミの大学生・大学院生と共に、3Dスキャンによる本校校舎のデータ化を行いました。大学キャンパスで開催された発表会では教授からの講評もいただき、生徒たちにとって貴重な経験となりました」と紹介しました。
このほかにも、明治大学とのさまざまな連携プログラムがあり、今後も拡充される見込みです。工藤先生は「明治大学の系列校となることで、本校が大切にしてきた学びがさらに大きく発展していくことを楽しみにしています」と期待をにじませました。
2026年度の中学入試は、2月1日午前と4日午前の計2回実施されます。定員は120名で、男女比がほぼ半々となるように合否判定が行われます。「例年、ボーダーラインとなる得点率は65%前後ですが、次年度は受験者数の増加が予想されるため、過去問で安定して約7割を得点できるよう、対策するとよいでしょう」とアドバイスが送られました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
新校舎(高校棟)には大型モニターを備えた食堂「ランチ&スタディルーム」を整備。中学生も利用でき、放課後には自習室として活用できます
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