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学校説明会レポート
普連土学園中学校
2025年7月8日(火)
キリスト教フレンド派の教えに基づき、社会に貢献できる自立した人材を育成
普連土学園は、アメリカ・フィラデルフィアのキリスト教フレンド派(クエーカー)の婦人伝道会から派遣されたコサンド夫妻により1887年に設立された完全中高一貫のミッションスクールです。フレンド派の創始者ジョージ・フォックスのことば「Let Your Lives Speak(あなたの生き方をもって示しなさい)」をモットーに、あらゆる権威・伝統からの「自由」、神の前での「平等」、粘り強い「対話」、絶対的「平和主義」を重んじた女子教育を実践しています。
説明会の冒頭、あいさつに立った校長の青木直人先生は、校名の漢字について、「津田梅子の父親で、明治時代を代表する農学者・キリスト者の津田仙(せん)によって考案されたもので、『普(あまね)く世界の土地に連なるように』、すなわち『人を隔てるあらゆる壁を乗り越えて、世界中の人とつながってほしい』という願いが込められています」と説明しました。また、女子校の魅力については「たとえ力仕事であっても、他人に頼らずに自分たちで行うため、何事にも意欲的に取り組む姿勢が培われ、たくましく成長します」と語り、幅広い分野で活躍する卒業生を紹介しました。そして、「本校では、みずから考え、みずから道を切り開き、みずからの責任で行動するよう指導しています。それに加えて、学校生活で培った力を他者のために惜しみなく使い、より良い社会づくりに貢献できる人材の育成に努めています。その結果、優しい生徒がたくさん育っています。ぜひ、本日は本校の宝物である生徒たちの一端を見てください」と結びました。
続いて、広報部長の池田雄史先生が学園生活や教育内容について紹介しました。同校の一日は、毎朝20分間の礼拝から始まります。礼拝は曜日によって形式が異なり、月曜・火曜・金曜は教員や生徒自治会の委員長が「感話」を行う「全校礼拝」、水曜は神からの語り掛けに耳を傾ける「沈黙の礼拝」、木曜はクラス単位で行う「ホームルーム礼拝」です。池田先生は「ホームルーム礼拝では、毎週2人の生徒が持ち回りで「感話」を担当します。話す内容は日ごろ考えていることや趣味のことなど自由です。これにより、話した人の意外な一面や生徒間の共通点などのさまざまな気づきがあり、仲を深めるきっかけになっているようです。全校礼拝も含めると、「感話」を聴く機会は6年間で約1000回もあり、クラスや学年を超えたつながりも生まれています」と話しました。
学習面では、きめの細かい指導に定評があります。中学の英語と数学は1クラス当たり2名の教員を充て、分割授業やチームティーチングを行って基礎学力の向上を図ります。また、高校では英語・数学以外の教科にも習熟度別の授業を取り入れています。高2・3になっても文理によるクラス分けはせず、豊富な選択科目を開講して、一人ひとりの多様な進路希望に対応しています。さらに、大学入試対策講座などの学習支援も充実させています。特に高3の希望者を対象にした小論文指導には力を注いでおり、論文科を設け、個々の志望大学・学部に応じた、専門の指導員による質の高いマンツーマン指導を行っています。池田先生は「約20年もの間、本校の卒業生の進学先第1位は、ほぼ慶應義塾大学が占めています。これは論文を重視する同大学の入試に本校の教育が対応している結果だと考えています」と話しました。国際教育にも熱心です。2泊3日の「イングリッシュ・キャンプ」(中3の希望者)、3泊4日の「エンパワーメントプログラム」(高1)、ネイティブ教員と楽しむ「イングリッシュ・ランチ」といった国内プログラムに加え、「カナダ研修プログラム」(中3の希望者)、「カンボジア アキ・ラー プロジェクト(地雷撤去活動視察)」(高2の希望者)などの海外プログラムもあります。
このほか、理科の授業では中1から高1までの4年間に136回の実験・観察を行います。アート制作や企業見学といった多様な体験ができる「教養講座」(希望制)などもあり、生徒の知的好奇心を刺激する学びを積極的に展開しています。近年では東京理科大学、東京女子大学、津田塾大学、法政大学、東京農業大学と連携を進め、さらなる学びの発展をめざしています。
1968年に竣工した中学校舎はレトロな雰囲気。フレンド派の平等思想の下、教員と生徒が同じ目線に立てるようにとの考えから、教壇はありません
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