受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

明治大学付属明治中学校

2025年7月1日(火)

第一級の人格づくりに向け
基礎学力の定着に重点を置く

 明治大学付属明治高等学校・明治中学校は1912年に旧制明治中学校として、神田駿河台の明治大学構内に開校した同大学唯一の直系付属校です。長く男子校でしたが、2008年に調布市にキャンパスを移転すると同時に共学校となりました。

 この日の学校説明会では、副校長の北村純先生が登壇し、建学の精神である「質実剛健」「独立自治」と、初代校長の鵜澤總明先生が残した「第一級の人物たれ」ということばを紹介しました。その意味について、北村先生は「内面を鍛え、自分のことは自分でできる人格をめざし、一人ひとりがみずからを磨いていってほしいということです」と述べました。

 続いて、教頭の鈴木正人先生が具体的な教育内容を説明しました。中学校では基礎学力の定着に重点を置き、週6日制・34時間のカリキュラムの下、英語・数学・国語・社会・理科の主要5教科を中心にじっくりと学びます。さらに英語・数学では、定期試験での成績不振者を対象とした指名補習を週1回、7限目に実施しているほか、夏期講習も開講して、きめ細かく学習をフォローします。高校でも引き続き基礎学力を徹底的に強化するとともに、高2までは文系・理系に偏らないカリキュラムを組んで、幅広い知識を身につけます。

高大連携のメリットを生かし
将来につながる教育を実践

 同校が特に力を注いでいるのが英語教育です。週7時間の授業のなかには少人数で習熟度別に行われるものもあり、多読も推奨しています。加えて、スピーチコンテストやイングリッシュプレゼンテーションなど、アウトプットの場も豊富に設け、入賞者には海外語学研修のための奨学金を支給しています。このほか、国内外での語学研修プログラムも多彩です。併設の明治高校への推薦基準には「英検®準2級1次試験合格」が含まれ、2025年度は99.4%の生徒がクリアしたそうです。

 明治大学との高大連携プログラムやキャリア教育が充実していることも、付属校ならではのメリットです。大学教員による「高大連携講座」、取得した単位が明治大学進学時に卒業に必要な単位の一部として認定される「プレカレッジプログラム」などがあり、生徒にとっては、将来の進路を考える機会となっています。

 続けて、中1の学級担任を務める平田裕貴先生が登壇し、スライドを使いながら体育祭や修学旅行などに参加する生徒たちの様子を紹介しました。「学校行事は生徒主体で行われます。そうした活動を通して涙あり、笑いありの時間を過ごし、入学して3年後は見違えるほどたくましく成長しています」と語りました。

イメージ写真 広い中庭に面したテラスは、生徒のお気に入りスポットの一つ。友だちと昼食をとったり、おしゃべりしたりと、憩いの場となっています

www.meiji.ac.jp/ko_chu/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ