受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

聖光学院中学校

2025年6月20日(金)

中高6年間の体験を通して
人の共感を得られるリーダーに

 キリスト教教育修士会を母体とする学校法人聖マリア学園によって設立された聖光学院中学校高等学校は、“Be Gentlemen.(紳士たれ)”をモットーに、献身の精神と高度な学識を兼ねた人材の育成をめざしています。

 この日の説明会に登壇した校長の工藤誠一先生は「人工知能が人類を凌駕する時代に必要とされるのは、自分の意見を、みんなに共感してもらえるように、きちんと伝える力です。そのためには“My Story”を持つことと、心身共に大きく成長する中高6年間に多くの経験を積んでおくことが重要です」と述べました。

 「社会で生き抜くための力=感性」を養う取り組みの一つが、不定期に開催される「聖光塾」です。これは生徒の興味・関心を広げることを目的とした啓発的な講座で、学年に関係なく自由に参加できます。そこでは、同校教員による、自分の専門性を生かしたプログラムがある一方、外部の講師による社会や最先端の研究に触れる講義やワークショップなど、多彩なプログラムも展開されています。また、中2の土曜の3・4時限に設定された「選択芸術講座」では、陶芸・木工・演劇・楽器演奏・声楽など、自分が興味のある分野での表現に挑戦して、文化的な成熟を促し、国際人としての教養を身につけます。

国際社会で生き抜くスキルを高め
他者に寄り添い、温もりを伝える人に

 情報化社会、国際化社会に向けた取り組みにも注力しています。2015年よりICTを活用した教育を進めてきた同校では、全生徒がノートパソコンを所持し、日常的に活用しています。中3からは全員がプログラミング言語Pythonの使い方を学習して、ロボットや3Dゲームの制作など、各自の関心に応じた分野で技術を磨いていきます。「他国の人と英語で交流し、視野を広げること」を目標にした国際教育にも定評があります。少人数制の英会話授業に加えて、電子端末を利用したオンライン英会話にも日々取り組み、コミュニケーション能力を鍛え上げます。希望者には、海外の大学での寮生活やホームステイ、企業訪問を盛り込んだ海外研修プログラムのほか、アジア圏でのボランティア活動なども用意されています。

 最後に、工藤先生はマザー・テレサのことばを引用しながら、「相手の心に寄り添いながら手を差し伸べることは、人にしかできないことです。卒業式では、生徒たちに『中高の6年間で体験したことを糧に、他者にぬくもりを伝える人となりなさい』と語り掛けています。このような教育方針に賛同していただけるのであれば、ぜひ、志望校の一つに加えてください」とのメッセージを送りました。

イメージ写真 長野県・斑尾高原に所有する施設での夏キャンプ、農家民泊やお遍路体験などから希望のコースに参加する「選択社会科演習」(中3)、スキー教室などの体験型行事が豊富です

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