受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

渋谷教育学園渋谷中学校

2025年6月18日(水)

シラバスを活用した中高一貫教育で
主体的に学ぶ姿勢を身につける

 渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、国内の難関大学はもちろん、海外大学にもたくさんの合格者を輩出している首都圏有数の共学の進学校です。この日の説明会は学校紹介動画から始まり、「自調自考の力を伸ばす」「国際人としての資質を養う」「高い倫理感を育てる」という三つの教育目標が紹介されました。これらを実現するために、同校では6年間の学びを見通した学習計画図「シラバス」を導入し、高1・2で取り組む約1万字の「自調自考論文」、帰国生との交流、ユネスコスクール認定校としての活動、模擬国連といった多彩な取り組みを行っています。その内容とともに、学校生活を楽しむ生徒たちの様子が映し出されました。

 続いて、あいさつに立った学園長の田村哲夫先生は、「これまでに人間が成し遂げてきたことは学問という形で残っています。それを書物にまとめたものが古典です。この古典『を』学ぶことも大切ですが、それにとどまらず、古典『に』学ぶ、という姿勢を大切にしてほしいのです」と、教育目標である「自調自考」に込めた思いを説明しました。そのうえで、「社会で活躍するには、誠実な行動により他者から信頼を得ることも重要である」という学校の考えを示しました。

国内の国公立大学にとどまらず、
海外大学にも積極的にチャレンジ

 学校長の高際伊都子先生からは、教育内容について詳しい説明がありました。文系・理系の選択については、文系が約40%、理系が約60%となっています。また、高1生の約70%が国公立大学を第一志望としており、海外大学に関心を持っている者も10〜15%いるとのことです。高際先生は「実際に海外大学に進学するのは15名程度で、このうち帰国生は5名程度です。海外大学への進学者はむしろ一般生に多く、その数は増加傾向にあります」と述べ、入学時の英語力とは関係なく、すべての生徒の可能性を広げる進路指導の成果を強調しました。

 入試対策部部長の鈴木一真先生からは、「過去問は、得点率7割を目標にしてください。ここ数年は受験生の学力がレベルアップして得点差がつきにくくなっているため、ミスをしないことが何より重要です。同時に、途中式や記述で少しでも点数を取れるようにしましょう。複数回受験による加点はありません」とアドバイスがありました。

 なお、帰国生入試の応募資格は、パンフレット等には「海外在留2年以上、帰国後2年以内」と記載されていますが、その条件に近い方は同校入試対策部に直接問い合わせてほしいとのことです。受験が認められるケースもあります。

イメージ写真 JRほか「渋谷」駅・東京メトロ「明治神宮前」駅から徒歩圏内の好立地にあり、卒業生も気軽に来校して後輩と交流しています

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