受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

麗澤中学校

2025年6月23日(月)

2026年度より「AE+(エーイープラス)コース」に一本化し、学びをさらに深める

 今年、創立90年を迎えた麗澤中学・高等学校は、創立者・廣池千九郎が提唱した道徳科学「モラロジー」に基づく「知徳一体」の教育を基本理念としています。大学・幼稚園を含む約41万㎡の広大なキャンパスには、全校生徒が給食をとる食堂「けやき」やゴルフ場(ショートコース)など、さまざまな施設が充実しています。

 2026年度入試からは、現在の「アドバンスト叡智(AE)コース」と「エッセンシャル叡智(EE)コース」を一本化し、「AE+(エーイープラス)コース」を新設します。言語技術教育や英語教育、探究学習「自分プロジェクト」などの特色ある取り組みで本物の叡智を育み、希望する進路実現をめざします。

 説明会の冒頭、校長の櫻井讓先生は、新モンゴル日馬富士学園の教員が研修として同校を訪問していることや、オーストラリアとブラジルの協定校から生徒を迎えていることを紹介しました。「海外の姉妹校・協定校などからの来訪者が多く、2か月に1回程度の頻度で、校内で国際交流プログラムを行っています。本校は『世界が教室』というスローガンを掲げており、生徒の“やってみたい”という夢をかなえる機会がたくさんあります」と述べました。

 続いて、同校の卒業生でもある入試広報チームの関根吏理先生から、教育理念について説明がありました。道徳科学「モラロジー」に基づく「知徳一体」の教育をもとに、感謝の心・思いやりの心・自立の心から成る「心の力」を鍛えることが重視されています。また、「知恩・感恩・報恩」という価値観に基づき、「自分が豊かな生活を送れているのは、周囲の人・先人・自然のおかげである」ということを道徳の授業などで伝えています。  1935年の創立以来、国際社会で活躍する日本人の育成を目標としてきた同校の方針は、「日本を知り、日本人としての自分を見つめ、世界のなかでの日本のあるべき姿を考える」というもので、次代の国際社会に貢献できる人材を育てようとしています。関根先生は「身につけた知識をどのように他者や社会に生かすか、それを決めるには“心の力”が必要です。この教えの下、本校では道徳を大切にしています」と強調しました。

 説明会の中盤では、中学生徒会で副会長を務めている中3のサピックス卒業生がスピーチを行いました。同校を受験校に選んだ理由としては、「広大な敷地」「充実した英語教育」「中3で行われるイギリス研修」を挙げました。そして、入学後に気づいた魅力として、「毎日食堂で食べるおいしい給食」「文武両道を支える充実したサポート体制」「探究学習の時間」を紹介すると、会場は大きな拍手に包まれました。

 最後に、中学校教頭の西野徹先生が入試の変更点を説明しました。2026年度から中学での学びを「AE+コース」に一本化する理由としては、「『EEコース』の生徒の実力が伸び、両コースの生徒の学力差がなくなってきたため、特色あるプログラムを全員に適用したいと考えました」と話しました。また、中3・高1では「AE選抜コース」を設置予定であることも報告されました。

 2026年度入試はすべて「AE+コース」の募集となり、第1回が1月21日午前、第2回が1月25日午前、第3回が1月28日午後に行われます。第1回・第2回は4科型(国語・算数・理科・社会)または3科型(国語・算数・英語)の選択制、第3回は2科型(算数・国語)または1科型(算数)の選択制となります。試験会場は本校と船橋(ホテルフローラ船橋)の2か所ですが、第1回・第2回の3科型と第3回の1科型は本校のみでの受験となります。詳細は学校ホームページでご確認ください。

イメージ写真 生徒全員が校舎の目の前にある食堂「けやき」で昼食をとります。栄養バランスの取れたメニューが日替わりで提供されています

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