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学校説明会レポート
八雲学園中学校
2025年7月2日(水)
独自の施設を拠点とした海外研修が魅力。多感な時期に寄り添う「チューター制」にも強み
八雲学園中学校高等学校は、「生命主義」「健康主義」という建学の精神の下、1938年に高等女学校として設立されました。長く女子校でしたが、創立80周年に当たる2018年4月に中学が、2021年4月に高校が共学化され、「『伝統』と『革新』の確かな調和」を図る教育を展開しています。
この日の説明会は、同校が力を入れている「グローバル教育」の紹介から始まりました。その舞台は、アメリカ・カリフォルニア州のサンタバーバラにある学園所有の研修センター「八雲レジデンス」です。5万坪の敷地のなかには、宿泊施設はもちろん、プールやテニスコートなどのレクリエーション施設も整っています。この日の説明会では、現地の恵まれた環境が映像で紹介された後、そこを拠点に展開される、中3対象の「アメリカ海外研修」と、高1の希望者対象の「9カ月プログラム」に参加した生徒2人が、自身の体験を英語で発表しました。
2人の共通の感想は、「カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)での授業によって、実践的な英語力が磨かれた」「国際的視野が広がった」というものでした。研修中は、座学以外にも、レストランでの夕食や文化交流を目的としたアクティビティーなどもあり、異文化理解が促されるそうです。
続いて、理事長・校長の近藤彰郎先生が登壇し、同校の教育の柱として、冒頭の「グローバル教育」のほかに「文化体験」「進路指導」「チューター制」を紹介しました。「八雲といえば英語といわれますが、英語にだけ注力しているわけではありません。すべての教科にバランス良く取り組むため、年間1200時間以上の授業時間を設定しています」と述べ、医学部・音大志望者も手厚くサポートする、「個」を尊重した教育を実践していることをアピールしました。
「文化体験」の例としては、生徒たちの感性を磨くため、月に1回設けられている「文化体験の日」が紹介されました。この行事の目的は、歌舞伎やミュージカルなどの観劇、博物館や美術館の見学を通して、幅広い芸術・文化に触れることです。近藤先生は「一人ひとりの可能性を広げ、将来につなげるためにも、本物に触れ、美しいものに感動する経験を大切にしています」と語ります。
「進路指導」の成果については、副教頭の近藤嘉彦先生が、共学化後に入学した中高一貫2期生が卒業した今春の大学合格実績を報告しました。それによると、早慶上理ICUとGMARCHにのべ55名が合格。これは、前年の実績を27名も上回っています。また、海外協定大学推薦制度(UPAA)を利用し、オーストラリアのシドニー大学や、イギリスのマンチェスター大学といった海外大学にも30名が合格しています。今年の高3生については、「学力、英語力ともに高いポテンシャルがある」と評価し、「来年度以降はさらに実績を伸ばすことができると確信しています」と力強く述べました。
最後に登壇した副校長・生徒募集対策委員長の横山孝治先生からは、「チューター制」についての説明がありました。同校のチューター制は、生徒一人ひとりに、担任・副担任以外の教員が1名つき、学習計画を一緒に立てたり、人間関係の悩み相談に応じたりして、学習面・生活面の両面から手厚くサポートするシステムです。10代という多感で不安定な時期をしっかり支え、生徒が発揮する能力を最大化する狙いです。
2026年度の中学入試からは、2月2日午後に4科の「特待チャレンジ入試」を導入します。4科合計で220点以上得点した受験生は、入学金全額と1年分の授業料・施設維持費が免除となります。また、特待の条件に届かなくても150点以上得点できれば、スライドで一般合格も可能です。横山先生は「積極的なチャレンジをお待ちしています」と呼び掛け、説明会を終えました。
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