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学校説明会レポート
洗足学園中学校
2025年6月19日(木)
考え抜かれたカリキュラムを実践し、生徒一人ひとりの挑戦を全力でサポート
建学の精神に「謙愛」を掲げる洗足学園は1924年、自立した女性を育てる学びの場として設立されました。ミッションスクールではありませんが、創立者の前田若尾先生が敬虔なクリスチャンであったことから、教育の根底にはキリスト教の精神が息づいています。
この日の説明会であいさつに立った校長の宮阪元子先生は、「本校の教育がめざす人物像は、『常に成長を目指し努力し続けられる人物(自立)』『世界で活躍できる能力を有した人物(挑戦)』『謙虚に自分を見つめ、喜んで奉仕できる慈愛に満ちた人物(奉仕)』です。これは将来も変わることのないものであり、柱です。一方で、生徒のためになると判断すれば、教育の内容やシステムは、変化を恐れず柔軟に見直していきます」と語りました。
同校の学びの大きな特徴は、文系・理系のどちらかに偏らないカリキュラムにあります。中高6年間で多様な分野に触れ、幅広い知識を身につければ、大学受験はもちろん、その後の人生においても選択肢が広がります。また、学校行事はすべて生徒主体で企画・運営されており、「他流試合」とも呼ばれる、模擬国連や各種コンクールなどの学外交流活動への挑戦も推奨されています。クラブ活動も活発で、150名を超える生徒が所属する「洗足学園中学高等学校フィルハーモニー管弦楽団」のほか、全国的にも珍しいスカッシュ部や俳句研究会など、多彩な団体が日々の活動に励んでいます。
さらに、心を育てる教育の一環として、中学の音楽の授業ではバイオリン、トランペット、クラリネット、フルート(中3よりチェロも追加)から一つの楽器を選んで演奏を学ぶ「楽器習得プログラム 」を実施しています。書道・茶道・華道も授業に取り入れ、豊かな情操を育んでいます。宮阪先生は「卒業を迎えるその日、すべての生徒が『6年間を洗足学園で過ごせて幸せだった』と思えるよう、わたしたち教職員も傍らで支え、共に歩んでいきたいと考えています」と、熱い思いを伝えました。
次に、入試広報責任者 の玉木大輔先生が登壇し、学力形成と人間力形成の二つの視点から具体的な教育内容について説明しました。学力形成の面では、あらゆる授業にPDCA(Plan,Do,Check,Action)のサイクルを取り入れ、リテラシ―(知恵を活用して課題を解決する力)を鍛えています。玉木先生は理科の実験を例に挙げ、「本校では、実験の前に法則を教えることはありません。まず課題設定をして、生徒たちがそれぞれのアプローチで実験方法を考案し、そのなかでみずから規則性や法則を見いだしていきます。それを整理・分析し、最後にレポートという形で表現しています」と話します。続けて、2025年度の理科の入試問題を示しながら、「この問題でもデータから法則を見つけ出す力が求められています。入試問題には、入学後にどのような力を育てたいかという本校からのメッセージが込められているのです」と強調しました。
人間力形成の面では、部活動や生徒の自治活動を重視していることが語られました。答えのない問いに対峙し、自分の考えを他者に伝える「哲学対話」を通して、統率力や協働力、自己肯定感などのコンピテンシー(行動特性)を養っていることも紹介されました。最先端のAIを活用してコンピテンシーを“見える化”し、それを生徒と共有して行う個人面談も、同校ならではの取り組みです。玉木先生は「リテラシ―とコンピテンシーを高め、『他流試合』への参加も後押ししているため、拡大傾向にある大学の総合型選抜への対策も万全です」と述べました。同時に、徹底したサポート体制により、校内だけで一般入試にも十分対応できる環境が整備されていることを紹介しました。その成果は、同校の進学実績の向上にも表れています。
2026年度の一般生の入試は、第3回が廃止され、第1回(2月1日)と第2回(2月2日)の2回となります。これに伴い、第1回入試の募集定員は従来の80名から120名へと増加します。詳細は学校ホームページで最新の募集要項をご確認ください。
明るい光が降り注ぐ3階の図書館「SKYLIGHT READING ROOM」は、最先端の設備を備えた快適な学習空間です。高3の生徒は夜9時まで利用できます
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