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学校説明会レポート
国学院大学久我山中学校
2025年6月16日(月)
「きちんと青春」をスローガンに、男女それぞれの特性を伸ばす環境が整った進学校
東京都杉並区にある国学院大学久我山中学高等学校は、男女それぞれの特性を伸ばすために、男子部と女子部に分かれています。したがって、校舎と授業は男女別になっていますが、部活動、学校行事、委員会活動などには男女一緒に取り組みます。国学院大学の付属校ですが、卒業生の多くが国公立大学や難関私立大学に進んでいる進学校でもあります。
この日の説明会では、社会科担当の中村友子先生が、同校の教育方針と、男女別学の学習環境について紹介しました。教育理念は「忠君孝親」「明朗剛健」「研学練能」で、これを学園三箴(がくえんさんしん)と呼んでいます。現在では「規律を守り 誇りと勇気をもって 責任を果たそう」「たがいに感謝の心をいだき 明るいきずなを作ろう」「たゆまざる努力に自らを鍛え たくましく生きよう」というわかりやすいことばで、実践目標として示されています。卒業生が残したことばを基にしたスローガン「きちんと青春」が紹介され、そのうえで、学校生活における「5分前の精神」についての説明がありました。同校では、宿泊行事・イベントの集合時間、日々の登校時間などにおいて、「5分前には集合し、次の行動に移る準備をしておくように」と常に指導しているそうです。「さまざまな場面で『きちんとすること』を心がけながら学園活動を行っています」と中村先生は話します。実際に卒業生からは『時間を守るということが身についた』という声も届いています。校舎と授業を男女で分けていることについては、「学習への取り組みや思考方法に違いがある」という考えで採用しているとのことです。「共学と別学の、それぞれの良さを経験できる環境です」と続けます。
また、将来を見据えたコース制を導入しており、男子部・女子部それぞれに、国公立大学や医学部医学科などの最難関大学をめざす「STクラス」が設けられています。このクラスでは先取り授業が行われ、中3から高校の内容に入ります。進度が速いため、日ごろから家庭学習にこつこつ取り組むことが大切です。なお、STクラス独自の「ST演習授業」は校外模試対策や外部資格試験対策などを行うものです。中学では必修(高校は希望制)とされています。
男子部にある「一般クラス」は、難関大学への現役合格をめざすコースです。中2の英語は少人数制で、中3の英語・数学は習熟度別で学習するのは、生徒たちの理解度を確認しながら、確実に知識を深めていくためです。夏期休暇中には、希望制の「応用講座」と、指名制の「フォローアップ講座」が開講されています。
一方、女子部ではグローバルリーダーの育成を目標とした「CCクラス」を設置しています。最も特徴的な科目は、中1から高2まで必修で週2コマある「Global Studies」です。これは、世の中にある多様性に気づき、互いの違いを尊重し、世界の人々と協働する気持ちを育てることを目標としています。
日本の伝統文化や歴史の研究に強みを持つ国学院大学の付属校として、日本文化を学ぶ時間を設けているのも特徴です。男子部では、能楽師から舞や謡(うたい)を学び、みずからも体験する「能楽教室」を中2の2学期に実施します。一方、女子部では日本の伝統・文化を学ぶ「女子特別講座」を開講しています。中1の「ことば」から始まり、中2の「華道」、中3の「茶道」、高1の「能楽」、高2の「日本舞踊」と続き、高3では「礼法」を学びます。
国際教育としては、「カナダ語学研修」(中3・高1の希望者対象)のほか、一定以上の英語力を持つ高校生の希望者を対象とした「ボストンアカデミック研修」(高1~高3)を実施しています。学習・進路サポートとして、「一般クラス」の男子と、「CCクラス」の女子は「放課後個別学習ルーム」に参加します。これは、専属の運営サポーターによる学習相談やチューター講師による個別質問が受けられる有料プログラムで、「STコース」の生徒は希望制での参加となっています。
この日の説明会では授業見学も行われました。写真は男子部の国語の授業の様子です
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