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学校説明会レポート
早稲田大学系属早稲田実業学校中等部
2025年6月26日(木)
教科横断的な探究活動、体験学習によって、豊かな学識と表現力を身につける
1901年に大隈重信によって設立された早稲田実業学校は、早稲田大学とは異なる学校法人(学校法人 早稲田実業学校)が運営する、早稲田大学の系属校です。早稲田大学の附属校・系属校のなかで唯一、小・中・高のすべての段階から児童・生徒を受け入れています。教育方針は「豊かな学識と表現力を持つ次世代のタフなリーダー」の育成です。その目的を果たすために、創立以来、校是として「去華就実」を、校訓として「三敬主義」を掲げています。
SAPIX代々木ホールで行われたこの日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長・広野雅明先生による入試分析から始まりました。広野先生は合格の目安や併願校について、男女別に解説をしたうえで、2026年は2月1日が日曜日に当たるため、プロテスタント系の学校の一部が試験日を変更する「サンデーショック」の年であることに触れ、早稲田実業については「女子の受験者が例年よりも増え、難度が上がるのではないか」と話しました。
続いて中等部教頭の増山秀樹先生が登壇しました。早稲田実業が早稲田大学とは別法人の系属校であることについては、「在学中に、本校が大学とは別法人だと意識することはほぼありません。早稲田大学への推薦枠は1学年の定員を上回るほどの数なので、学部・学科にこだわらなければ、ほぼ100%、早稲田大学に進むことができます」と話しました。
中等部は1学年6クラス編成で、初等部からの内部進学者との混合クラスとなります。「中等部から入学した生徒は優秀で前向きな者が多く、何事にも積極的にかかわろうとします」と増山先生は言います。中等部では読解力・理解力・語学力・数学力といった基礎学力の充実を目標として、学習内容の定着を図るために小テストや補習を随時行っています。高等部では高2以降、文系・理系に分かれますが、大学教育を受けるにふさわしい基礎学力をつけるため、文系に進んだ場合でも数学Ⅲは必修となっています。高3では学校設定科目として、初級会計学などの科目を設けています。増山先生は「政治経済学部や商学部への進学を考えている生徒のなかには将来、公認会計士の資格を取りたいと考えている者が多く、この授業(初級会計学)を受けて高等部時代に簿記の資格を取る生徒も多くいます」と話します。高2・3の希望者を対象に、大学の正規授業を登録して受講できる「高校生特別聴講制度」があるのも同校ならではの魅力です。単位を取得すれば、大学入学後、卒業に必要な単位の一部として認定してもらうこともできるそうです。
続いて、未来の世界をけん引するリーダーに不可欠な能力を育てる同校独自の取り組みとして、探究学習を軸に科目横断的な学びを実践する「総合プロジェクト」の紹介がありました。まず、中1では「体験→疑問・仮説→検証」の研究スタイルを学びます。中2ではJTBパブリッシング社と、地元の国分寺市役所の協力を得ながら、1年がかりで『るるぶ特別編集 国分寺市』を制作します。中3では生徒が自身の興味・関心に基づいて選んだテーマに関する「卒業研究」に取り組み、卒業論文を執筆します。この学びは高等部でも引き継がれます。高2・3の「早実Seminar」では、大小20を超えるプロジェクトから好きなテーマを選んで少人数ゼミ形式で学び、最終的にレポートの形にまとめて発表します。
語学力を高め、異文化を体験・吸収することを目的とした国際交流プログラムも充実しています。イギリスにあるRugby SchoolとStamford Endowed Schoolsには正規留学制度があり、例年、各校で2名が学んでいます。私費留学者にも公認留学制度があり、留学先での学習成果が認められれば、帰国後には元の学年に復学でき、内部推薦の資格を失わない体制も整えています。ほかにもヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、中国などで学ぶ機会があります。
JR「国分寺」駅・西武線「国分寺」駅から徒歩7分の場所にある約5万5000㎡の広々としたキャンパスには、人工芝グラウンド、可動床を備えたプールなど、充実した施設がそろっています。2025年3月に新館(通称「125号館」)が竣工しました
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