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学校説明会レポート
十文字中学校
2025年6月18日(水)
広く世界に目を向ける学びで、社会に貢献する女性を育てる
1922年に開校した文華高等女学校を前身とする十文字中学・高等学校は、「自分を鍛えることをやめない」という意味の「自彊不息(じきょうやまず)」という建学の精神の下、心身共に健やかで、社会的に自立した女性の育成をめざす進学校です。創立者で初代校長の十文字ことは、女性が教育を受けることが困難な時代にあって「社会で活躍する女性を応援したい」という強い信念から同校を設立しました。
この日の説明会の冒頭、教頭の髙塚砂江子先生は、校歌の一節である「身をきたへ 心きたへて 世の中に たちてかひある 人と生きなむ」を示し、「『たちてかひある』とは、『人の役に立つ』『社会貢献できる』ということで、さらには『人に喜んでもらえることが自分の喜びになる』との意味も含みます。そして、それを実現するには、心も体も鍛える必要があるから、『自分を鍛えることを毎日続けなさい』と説いています」と述べました。
その「自彊不息」の精神を体現するために、創立時から毎朝始業前に生徒全員で行っているのが、理念に基づいて考案された「自彊術体操」です。髙塚先生は「健康維持や免疫力向上に加え、頭をすっきりさせる効果もあるようです。何より、毎日続けることの大切さを学ぶことができます」と語りました。
同校の具体的な取り組みについては、入試広報部主任の松本高陽先生が説明しました。教育目標に「主体性の伸長」「基礎学力の徹底」「社会性の涵養」を掲げる同校では、安心・安全が確保された学習環境を整え、生徒が自分で考えて積極的に行動できるようにしています。説明会では、生徒が昇降口を通過すると、保護者にその通知が届くICタグ「ツイタもん」、ウェブ上で出欠の連絡・確認や配布物の閲覧ができる「BLEND」、自宅でも授業を視聴できるオンライン環境などが紹介されました。
また、同校は、生徒一人ひとりが個性を発揮する「十人十色」をモットーとする一方で、社会生活を続けるために欠かせない共感力・傾聴力・協働力を養うために、中学では探究活動を重視しています。その年にがんばったこと、成長できたことをスライドにまとめ、次年度の抱負とともにクラスメートの前で発表する「頑張りコンテスト」や、未来への展望や尊敬する人物について英語で発表する「人物探究~ロールモデル~」など、自分の意見を言い、仲間の意見も聞く機会を多く設けています。
学習面においては、数学において個別最適化プログラム「J-PALM(Jumonji Personalized Active Learning in Mathematics)」を導入。単元ごとに、講義形式の「概念習得」→教科書やデジタル教材を使用し、理解度に応じた自習を行う「J-PALMタイム」→学習理解度の確認と内容の補足を行う「チェックテスト&フィードバック」→身のまわりの数学のおもしろさに触れる「数学探究」の四つのフェーズで授業を展開しています。松本先生は「数学は生徒間で差がつきやすい教科なので、一人ひとりが目標に向かって学習計画を立てて進めることが有効です。自己調整学習力と自己肯定感を育むことで、数学を好きになる生徒が増えるとともに、自立的な学習姿勢を身につけています」と話します。
ほかにも、企業のインターンシップを教室で体験する探究学習(中2)や、高大連携協定を結ぶ大学が提供する特別授業、最寄りのJR大塚駅周辺の高校と合同での生徒会活動、地元・巣鴨の商店街活性化プロジェクトなど、広く社会へと目を向ける実践的な学びを展開しています。
国際教育にも熱心で、オーストラリア研修(中3)、アメリカ研修(中3~高2)など、さまざまな海外研修制度を用意しています。高校では多様な文化に触れる機会をみずから広げる生徒も増えています。たとえば、イギリスのオックスフォード大学での同世代交流、カンボジアでの起業支援など、さまざまな取り組みに挑戦する生徒がいます。昨年は、官民協働海外留学支援制度「トビタテ! 留学JAPAN 新・日本代表プログラム」に、4名の生徒が選出され、4か国でそれぞれのプロジェクトを遂行しました。
高校では「リベラルアーツコース」「特選(人文・理数)コース」「自己発信コース」という三つのコースに分かれます。「GIP(Global Innovation Program)」に加盟していて、近年では海外大学への合格実績も伸びています
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