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学校説明会レポート
立教新座中学校
2025年6月16日(月)
自分に向き合いながら探求を深め「真理を探求する力」と「共に生きる力」を育む
かつて立教大学の付属校は、池袋に中学校、埼玉県新座市に高校があり、池袋の中学校を卒業すると、新座市の高校に進んでいましたが、2000年に、池袋に高校が、新座に中学校がそれぞれ新設され、2校の中高一貫校となりました。このうち、JR武蔵野線の新座駅と東武東上線の志木駅からスクールバスで約10分の場所にあるのが立教新座中学校・高等学校です。キャンパスの敷地面積は約10万㎡もあり、蔵書数約17万8000冊の図書館、1周400mのトラックを備えた全天候型グラウンド、公式の競技会にも対応可能な室内温水プールなど、さまざまな施設がそろっています。
この日の説明会で、校長の塩見牧雄先生は、立教新座の魅力として「男子校であること」「『好き』を見つけ、『得意』を伸ばすプログラム」「自由を尊重する校風」「人間力を育む学校活動」の四つを挙げました。そして、「思春期、とりわけ中学の段階では、女子のほうが精神的な成長が早いので、共学校の場合、男子はイニシアチブを取りにくい傾向が見られます。本校では大学受験にもとらわれることなく、自分の『好き』に打ち込める学びの土壌があります。興味・関心のあることに仲間と夢中になれるのは男子校だからこそ。恵まれた学習環境の下、クラブや委員会などの活動を通じて、責任感や協働力、コミュニケーション能力といった人間力を養ってほしいと願っています」と語りました。
具体的な教育内容については、教務部長の花岡宏行先生が説明しました。立教学院では共通の教育目標として「テーマを持って真理を探求する力を育てる」「共に生きる力を育てる」を掲げています。この二つの目標を達成するために、同校では「自由・自律」「グローバル教育」「リーダーシップ教育」を三つの柱とした教育を展開しています。
学習面では特定の教科に偏ることなく、さまざまな分野の学びに触れることを重視しています。中学では基礎学力を着実に養うために、英語・数学では少人数制での習熟度別授業が導入されています。また、理科・社会では、さまざまな研究機関や博物館などを見学する「校外学習」を実施して、教室で得た知識をさらに深めています。そうやって身につけた知識や理解力、応用力を基に、高校では、各自が主体的に選び取り、学びを深めていくカリキュラムに移行します。高1では芸術が、高2では地歴公民が科目選択制となります。さらに高3では、月曜から金曜までの1・2時限が自由選択科目となります。生徒は約90種類に及ぶ講座のなかから、自身の興味・関心や志望する進路に応じて受講するものを選択します。立教大学の講義を聴講できる特別聴講生制度もあり、所定の成績を収めると、高校・大学の両方で卒業に必要な単位として認められます。そして、高2の3学期からは、中学・高校の学びの集大成となる卒業研究論文に取り組み、大学進学後の学びに役立つ、さまざまなスキルを身につけていきます。なお、例年、卒業生の約80%が立教大学に進学していますが、他大学進学を希望する生徒のためのクラスも高2から設けられ、ていねいな受験指導を受けることができます。
グローバル社会での活躍を視野に入れた国際教育にも注力しています。福島県のブリティッシュヒルズでの研修旅行があるほか、アメリカ・サマーキャンプ、オーストラリア短期留学、アメリカの提携校セント・ポールズ・スクールに約2か月間留学する「ワン・クォーター留学制度」、カナダの公立高校への1年間の派遣留学、大学進学前のギャップイヤー留学などがかのうで、海外での研修・留学制度は充実しています。花岡先生は、「本校がめざすリーダーシップとは、1人で集団を率いるようなリーダー的な存在ではなく、それぞれが自分の強みを発揮しながら協働し、成果を挙げていくものです。だからこそ、生徒には多くのことに挑戦してもらいたいと考えています。自分で選び、トライ・アンド・エラーを繰り返し、自分の良さを発揮すると同時に、周りにいる人たちの良さも引き出せる人になってもらいたいのです」と、この日の説明会を締めくくりました。
立教大学の新座キャンパスを含めると、敷地面積は約20万㎡。サッカー場やアメリカン・フットボールのグラウンド、両翼約100mの野球場などがあるほか、すべての教室にはWi-Fiが完備されています
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