- Top
- 学校行事/学校説明会
- 横浜創英中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
横浜創英中学校
2025年7月1日(火)
「子どもの幸せ」を第一に、日本の教育を変えるモデル校をめざし、生徒主体の改革を加速
建学の精神に「考えて行動のできる人」を掲げる横浜創英中学・高等学校は、1940年に設立された京浜高等女学校を起源とする共学の進学校です。2020年度にスタートした学校改革が6年目を迎えています。
この日の説明会の冒頭、校長の本間朋弘先生は、保護者との面談で印象深かったことばを紹介しながら、「保護者の方にとっていちばん大事なことは、子どもが幸せになれる場所を見つけてあげることです」と語りました。「子どもが幸せになれる場所」になるために、同校は「現状維持」ではなく、「一歩前に踏み出す」改革を進めています。そして、教育現場の改善に必要な三つの要素としては、「すべての子どもが生き生きと過ごせること」「学びや教員の営みが社会とつながっていること」「保護者が毎朝笑顔で子どもを送り出し、夕方には優しさで迎えられること」を挙げました。
2050年には全人口に占める生産年齢人口の比率が5割となるなど社会構造が大きく変わっていくなか、本間先生は「今までの子どもたちは、誰かが敷いてくれたレールの上を歩いてきました。しかし、これからはレールのない人生を歩いていくことになります。それだけに学校は、将来、子どもたちが社会で活躍するための準備の場に変わらなければならないのです」と力説します。
同校の改革の最上位の目標は「生徒の当事者意識を育てながら、学校運営と学びを生徒主体に移譲する」「リアルな学びで生徒と社会をつなげながら、社会に貢献できる人材を育成する」の2点です。すでに一部の学校行事は生徒に運営を任せています。たとえば入学式では生徒が司会を担当し、体育祭では教員がマイクを握ることはありません。今年の修学旅行では、高2生442名のうち約3分の1に当たる166名が修学旅行委員に立候補するなど、生徒たちも積極的です。本間先生は「学校改革を進めながら、子どもたちとも、保護者の方々とも、新しい景色を見続けていきたいと考えています」と結びました。
続いて登壇した副校長の山本崇雄先生は「学び方改革」について、「本校は『学習環境を整えれば、生徒は目標を見いだし、適切な手段を手に入れる経験を繰り返す。そうすれば、自然と学ぶようになる』という考えの下、多様な学びの場を設定しています」と説明します。生徒の主体的な学びを育てるための取り組みは、「学ぶ目標・目的を持つ」「学び方を選ぶ」「学びを社会につなげる」の三つです。この三つを育てる仕組みと、支援のスキルを高めています。
英検®対策に特化した教室、対話中心の学習教室、静寂な「個」で学ぶ教室、企業と連携した英会話教室、プログラミングを英語で学ぶ教室などを整え、英語の授業のうち週2時間は、生徒がそれぞれの目的を意識しながら学ぶ手段(教室)を自由に選択できる時間としています。また、AIを活用しながら英作文やスピーキングに取り組める環境を整備しています。このような同校の自律的英語学習の成果は、中3の6月時点での英検®IBAテスト(英検®3級合格レベル)の合格率が73%(全国平均は約50%)と高いことによく表れています。
今年度からは高校で新カリキュラムが導入されました。中高一貫生は、科学的思考で社会に貢献する「サイエンスコース」と、世界的視野で実践的なスキルを身につける「グローバルコース」の2コースに分かれて学んでいます。いずれのコースも高1の前期で必修科目の学習をほぼ終え、後期からはそれぞれの希望進路に合わせた自由選択科目を履修します。高2と高3の前期は学年混合クラスで学びます。また、高校卒業に必要な74単位のうち最大36単位までは、大学の講義への参加や企業でのインターンシップで学んだことが認められます。
山本先生は「本校のような教育を行うには、本当に手間と時間がかかります。教育は種をまき、いつ芽が出るかわからなくても、いつか芽が出ることを信じて、見守りながら接していくガーデニングに近いものです。教員と各家庭がタッグを組んで、子どもたちの未来をつくっていく教育を、保護者の方と共に実現したいと考えています」と述べ、説明会を締めくくりました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
JR横浜線「大口」駅から徒歩8分、京浜急行線「子安」駅から徒歩12分、東急東横線「妙蓮寺」駅から徒歩17分の立地。通学の利便性も魅力の一つです
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎