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学校説明会レポート
立教女学院中学校
2025年6月18日(水)
キリスト教に基づく全人教育を通して、主体的に学ぶ力と豊かな品性を身につける
1877年に、アメリカ聖公会の宣教師C.M.ウィリアムズが女性のための教育機関として設立したのが、立教女学院の前身となる立教女学校です。その後、1923年に起きた関東大震災で、築地にあった校舎が全壊したため、翌1924年に現在地の久我山に移転しました。
この日の説明会は、チャプレンによるお祈りから始まりました。続いて登壇した校長の浅香美音子先生は、「入学してくる子どもたちには、たくさんの驚きに出合ってほしいと考えています。驚きは、知りたいという気持ちを呼び起こし、その知りたいと思う気持ちから学びが始まるからです。そして、本校で学ぶことの楽しさと喜びを感じてほしいのです」とあいさつしました。続いて、今年5月に、卒業生であるエッセイストの酒井順子さんが講師として来校したときのエピソードを紹介しました。「酒井先生は『わたしたちの身近な平和』と題し、在籍中の経験を交えて話されました。『他者との間に“段差”をつくらないでください。もしそれがあると感じても、自分の力でなくす努力をしましょう』と、一歩ずつ歩み寄ることの大切さを伝えてくれました。生徒のなかには、酒井先生の本を事前に読み、内容について質問をした者もいます。こうして学びは広がっていくのだと実感した出来事でした」と述べました。そのうえで浅香先生は「生徒たちには中高6年間をかけて主体的に学び、自分を形づくる“芯”を見つけてほしいと願っています」と語りました。
次に、教頭の髙嶺京子先生が同校の三つの柱である「キリスト教教育」「自治活動」「学習」について説明しました。一つ目の「キリスト教教育」としては、毎朝の礼拝・土曜集会・ボランティア活動・宿泊行事などが行われています。このうち土曜集会では、イスラム教のモスクや仏教の寺院を訪問するなど、キリスト教以外の宗教について学んだり、国際的に活躍する方々の講演を聴いたりして多様な価値観に触れ、広い視野で考える力を身につけます。また、「平和をつくり出し、発信する人間になる」ために、国際理解教育にも力を注いでいます。髙嶺先生は、留学生を交えてディスカッションや発表などを行う「グローバルスタディーズプログラム」、アメリカの研究施設で学ぶ体験をする「UC Davis短期留学」のほか、姉妹校5校との交換留学を紹介しました。
二つ目の「自治活動」については、クラブ・委員会・行事の説明がありました。これらの活動はすべて、1927年に日本の女子校として初めて発足した生徒会が主体となって運営されます。制服はありませんが、生徒たちの服装には統一感があります。それについて髙嶺先生は「質素・清潔という規定の下、生徒会の申し合わせのうえで各自が自由に判断して服装を決めています。今年5月からは、スラックスの着用も認められています」と話しました。
三つ目の「学習」については、習熟度別に少人数制で行われる英語の授業と、2000年度から続く「ARE学習」が紹介されました。ARE学習とは、「Ask(みずからテーマを求める)」「Research(徹底的に調べる)」「Express(発表する)」を実践するプログラムで、中1から探究学習を積み重ねます。高3の希望者は研究の成果を卒業論文にまとめます。
2025年3月の卒業生の進路については、「指定校推薦で17名、総合型選抜で9名、公募推薦で4名が大学に合格しました。立教大学への関係校推薦110名を含めると、卒業生の約75%が何らかの推薦制度を利用して年内に進路を決めている状況です。海外大学に進学する卒業生もいるため、進路は多様です」とのことでした。
ヒマラヤスギやケヤキ、クスノキの大木がある、約5万㎡の広々としたキャンパス。1930年に建てられた講堂やスパニッシュコロニアル様式の高校校舎はとても趣があります
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