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学校説明会レポート
成城中学校
2025年6月11日(水)
伝統ある男子教育と新時代を切り開くプログラムで、人間力の高いリーダーを育成
1885年の創立以来、「知・仁・勇」を教育理念としてきた成城中学校・高等学校は、中高一貫の男子進学校として文武両道を掲げながら、グローバル社会に適応するリーダーの育成をめざしています。
あいさつに立った校長の岩本正先生は、「男子校の良さ」「伝統校の良さ」「中高一貫校」という三つのキーワードを挙げて、同校の魅力を伝えました。まず「男子校の良さ」については、「学校生活に関するアンケート」で全校生徒の約90%、中1の約98%が「楽しい」と答えたという結果を示し、「自分を偽る必要がなく、ありのままを受け止めてもらえるのが男子校の良さです。生徒たちは、男子の発達段階に応じて学べる環境で、伸び伸びと学校生活を送りながら、互いの個性を認め合い、仲間と共に成長していきます」と話しました。
続いて、「伝統校の良さ」の一例として紹介したのが、中1の夏に3泊4日で行われる臨海学校です。100年以上続くこの伝統行事の舞台は、千葉県の南房総市です。泳力に応じて3グループに分かれて「海での泳法」を習いますが、各班十数名につき、3名の教員と選抜された3名の高2生が補助役を務めます。岩本先生は「高2の生徒は後輩を支えるなかで、『リーダーとしてのあり方』を考え、中1の生徒は先輩を身近なロールモデルとして将来の目標にします。このように、本校の行事には、男子を伸ばす多様な学びを組み込んでいます」と語りました。
2019年から高校募集を停止して2021年に中高完全一貫校となった同校は、中高6年間を「基礎学力養成期」(中1・2)、「進路決定期」(中3・高1)、「実力完成期」(高2・3)の3段階に分け、学校設定科目などの改革を進めています。探究的な活動も盛んで、たとえば中1の「数学統計」では、1人1台のPCを操作し、Excelでの統計処理からネットリテラシー、タイピング、簡単なプログラミングまでを学びます。さらに、昨年度より文部科学省のDX ハイスクール(高等学校DX加速化推進事業)の指定を受けたことに伴い、3Dプリンターやレーザーカッターなどを導入して情報教育の充実を図っています。このほか、中2の技術の授業では、新宿区にゆかりのある「内藤とうがらし」を栽培し、中3の「探究」の授業で、その活用方法を学びます。高1では中学での経験をもとに、みずからテーマを決めて論文を作成します。
学校生活と教育内容については、入試広報室の中村晃信先生が説明しました。中1・2では授業を中心に学習習慣の定着を図り、日々の小テストで到達度を確認しながら、補習や再テストを通して主体的に学習する力を身につけます。また、学習計画表を配って、家庭での学習方法や時間の使い方を考えさせています。
キャリア教育の一環としては、高1の夏に「未来の履歴書」を作成するという取り組みもあります。これは、自分の将来を思い描いて作る架空の履歴書で、その実現に必要な学びを考え、自分のやりたいことや強みを明確化しながら、高2での文理選択につなげるのが目的です。
グローバル研修は、カリフォルニア大学など世界のトップ校の学生や在日留学生を招いて意見交換や発表を行う「Global Studies Program」(中3~高2希望者対象)のほか、「オーストラリア・グローバルリーダー研修」(中3~高2希望者対象)、「台湾・グローバルリーダー研修」(高1・2希望者対象)、「ニュージーランド・ターム留学」(高1希望者対象)などを実施しています。また、現地で環境問題について調査し、その結果を発表する4泊6日の「カンボジアキャラバン」(高1・2希望者対象)もあります。
説明会の途中では、休み時間の校内の様子が会場に生中継されました。そこには、教室や廊下、カフェテリアなど校舎内のいろいろな場所や、友だちと元気に過ごす生徒たちの生き生きとした姿が映し出され、参加者の方々も興味深そうに見ていました。
都営大江戸線「牛込柳町」駅より徒歩1分の好立地です。屋外温水プール、人工芝のグラウンド、トレーニングルーム、人工芝のコースとテニスコートがある屋上多目的スペース、体育館、地下体育室などの運動施設が充実しています
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