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学校説明会レポート
慶應義塾湘南藤沢中等部
2025年6月13日(金)
共感力・分析力・行動力を磨き
自然と人が集まるリーダーに
社会の急速な情報化・国際化に対応する人材育成をめざし、慶應義塾大学が湘南藤沢キャンパスを設置したのは1990年のことです。その教育を中高生段階から浸透させることを目的に、1992年に設立されたのが慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部です。
SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試分析から始まりました。広野先生は、データから読み取れる傾向として、合格者の平均偏差値に教科による大きな差が見られないことを挙げ、「特定の教科に力を入れるのではなく、4科をバランスよく学習することが合格の鍵となります」とアドバイスしました。
続いて、部長の尾上義和先生が登場し、同校のめざす教育について次のように説明しました。「目の前の人が転んでしまったら『大丈夫ですか』と声を掛けるのも優しさですが、『なぜ転んでしまったのか』『次に転ばないためにはどうすればいいか』を考えることもまた優しさです。本校では、そんな共感力・分析力・創造力・行動力を持ち、自然と周囲に人が集まってくるような、人間的魅力や総合力を持った真のリーダーを育てたいのです」
幅広い教養を育てる教育が
将来の応用力や柔軟性につながる
同校の特徴は、設立の目的にもあるとおり、情報教育と国際教育に力を入れている点にあります。情報教育については、創立時から統計学の授業を重視しており、全員が履修することになっています。希望学部が文系か理系かにかかわらず、データサイエンスの視点を身につけるのが狙いです。
また、一般生と帰国生とを混合したクラスを編成しているのも特徴です。日常の学校生活のなかで自然に多文化への理解を深め、国際感覚を磨いていける環境となっています。英語は、中1・2の2年間は3段階に分けた習熟度別授業を行います。ネイティブ教員による指導の下、それぞれのレベルに合わせて実践的な英語力を磨いていきます。国際交流も盛んで、6か国7校との間で提携を結び、約1~3週間の「短期留学プログラム」を設けているほか、タイやマレーシアのトップ校で約1年間学ぶ「年間留学プログラム」もあります。
高等部の卒業生はほぼ全員が推薦により慶應義塾大学の全10学部のいずれかに進学します。そのため、高3になると、志望学部に合わせてコース(類)を選択します。理系科目が中心のⅡ類を選んだ場合は全学部に進学が可能ですが、文系科目が中心のⅠ類を選んだ場合は、医学部・薬学部・理工学部へは進学できないので注意が必要です。
最後に尾上先生は「本校は何か一つのことに特化するのではなく、幅広い知識と深い教養を備えたオールマイティーな人間を育てる学校です。それが将来の応用力や柔軟性の獲得につながると考えています」と力強く語り、説明会を締めくくりました。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス内(写真左上)にあり、ここで学ぶ大学生を身近に感じることは、生徒にとって自分の将来を考えるきっかけにもなっています
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