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学校説明会レポート
市川中学校
2025年5月24日(土)
自主自立の「第三教育」を実践し
生涯学び続ける人間を育成
1937年に開校した旧制市川中学校を前身とする市川中学校・高等学校は、国公立大学や最難関の私立大学に多くの合格者を輩出する、千葉県有数の進学校として知られています。
説明会の冒頭、教頭の綿貫亮先生は、「よく見れば なずな花咲く 垣根かな」という、松尾芭蕉の句に触れながら、同校の三つの建学の精神を紹介しました。一つ目は、人はかけがえのない唯一無二の尊い存在であり、それぞれがすばらしい個性や可能性を持っているという意味の「独自無双の人間観」、二つ目は、生徒一人ひとりの持ち味を見極め、引き出し、開発・進展させる「よく見れば精神」、三つ目は、生涯にわたり学びを続ける能力を育む「第三教育」です。この第三教育について、綿貫先生は「家庭における『第一教育』、学校で受ける『第二教育』に対し、『第三教育』は自分で自分を教育することを意味します。本校では創立時から、生涯学び続ける人間を育成しています」と説明しました。
その実現をめざし、同校では独自のリベラルアーツ教育を展開しています。文科系や理科系という区別にとらわれない幅広い教養と知識を身につけ、「自考力」「創造力」「人間力」を高めていくのが狙いです。
学習効果を高める3ステージ制
将来を見据えた教養講座も充実
具体的な学びについては、中高6年間を2年ずつに分けて学習を進める3ステージ制を基本としています。まず「基礎期」となる1stステージ(中1・2)では、パソコンやタブレットではなく、紙と鉛筆を使った学習を大切にしています。辞書に触れる、本を読むといったアナログな情報収集を徹底し、学び方・物事のとらえ方を身につけます。ただし、第三教育センターやPCルームなどでは、必要に応じてタブレットを使用しているとのことです。
「発展期」となる2ndステージ(中3・高1)では、タブレットと多彩なアプリを活用して学びます。掲示板アプリを通して、さまざまな他流試合(課外活動)の情報が提供されるので、それを見た多くの生徒が国際研修・国内研修・各種コンテストに積極的に参加しているそうです。
そして、「応用期」となる3rdステージ(高2・3)では、卒業後のキャリアを見据えた進路選択を行います。外部の有識者を招いての「土曜講座」や、対話による古典教養セミナー「市川アカデメイア」などが開講され、生徒それぞれが「教養力」を高めています。
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されて4期・17年目を迎えた同校では、「科学力」を伸ばすための教育も全学年で重視されています。これまでの課題研究で得られた成果をもとに、研究開発を深化させるなどの取り組みを多く実践しています。
また、「国際力」を養うプログラムも豊富です。ニュージーランド研修(中3・高1希望者)、ボストン・ダートマスカレッジ研修(高1・2希望者)での海外研修のほか、海外の学生と学ぶGlobal Studies Program(高1・2希望者)など国内での研修も行われています。
12万冊以上の蔵書を誇る「第三教育センター」と呼ばれる図書館には落ち着いた雰囲気の自習スペースもあり、多くの生徒たちが利用しています
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