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学校説明会レポート
愛光中学校
2025年6月21日(土)
豊かな環境と多様性のなかで、深い知性と高い徳性を身につけた「世界的教養人」を育てる
愛光中学・高等学校は、1953年にカトリック聖ドミニコ修道会を設立母体として愛媛県松山市に開校しました。「愛(Amor)と光(Lumen)の使徒たらんこと」を信条として掲げ、「深い知性」と「高い徳性」を身につけた「世界的教養人」の育成をめざしています。長く男子校でしたが、創立50周年を迎えた2002年に男女共学化を実施し、2021年には新校舎も竣工しました。
SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会は、新しくなった校舎の紹介から始まりました。中庭を中心とする二つの輪が数字の8の字型に連なる特徴的な校舎は全面ガラス張りで、周辺の自然を大いに感じられる環境です。また、柔道場を併設した体育館、弓道場など、スポーツ施設も充実しています。約8万冊の蔵書を収める図書館の2階には、恐竜をはじめとするさまざまな化石・鉱物・隕石などが展示されている自然科学資料室があり、生徒たちにも人気だそうです。
同校では「深い知性」を養うことを教育の柱の一つとしています。広報主任の西村健大先生は、「中1・2で基礎的な知識の定着、中3・高1で高校までの学力の完成、高2・3で知識の応用能力と情報活用能力の向上を目標とします」と話しました。高3ではコース別の選択授業があり、少人数制での深い学びが可能です。さらに今年6月からは、東京大学への進学を希望する高2・3の生徒に特化した放課後の特別講座が開始されました。ネイティブの教員は7名おり、アメリカ、イギリス、カナダなど国籍はさまざまです。また、宗教の授業ではスペイン、ベトナム、ミャンマーなどから来日した神父たちとの交流があるので、さまざまな価値観に触れられます。ICTの活用にも力を入れていますが、その一方で、自分の手を動かして書くことによって得られるメリットを失わないように工夫しながら授業を展開しているそうです。
もう一つの教育の柱は「高い徳性」を身につけることです。行事や課外活動などさまざまな体験を通じてキリスト教精神を体得していきます。西村先生は、「『高い徳性』の体得には『他者との協働』と『奉仕の精神』が必要です。生徒には誰かと協力して初めて良いものができるということを実感してほしいのです。そして、保護者が子どもに与えるような無償の愛での奉仕活動を、今のうちから実践していくことが重要だと考えています」と話します。中学3年間は神父による宗教の時間「CLE(Christian Life Education)」があり、「生命」について深く考える授業が実施されています。国際交流としてはドミニコ修道会のルーツを探訪するヨーロッパ研修旅行、カナダ・イギリスへの英語語学研修、ドミニコ修道会の姉妹校である台湾の道明中学高校との交換留学があります。科学の甲子園、模擬裁判選手権、イノベーションチャレンジ、数学オリンピック、模擬国連など、校外で行われるさまざまな課外活動にも生徒は積極的に参加しており、過去には模擬国連で世界大会に進出した実績もあります。
2025年春は既卒者を含め、東京大学に12名、国公立大医学部医学科に47名が合格しました。国公立大学への合格者は、これらを含めて139名でした。高2で文理選択がありますが、近年は生徒の5分の3以上が理系で、理系の半分以上が医学部を志望する傾向があるそうです。
最後に、寮についての説明がありました。男子寮は別棟を含めると4棟あり、約390名が生活しています。また、今年から女子寮もオープンし、現在は約20名の女子寮生がいます。西村先生は「寮生活をするとたくさんの友だちができ、多様な価値観に触れることができます。寮生は『毎日が修学旅行のようだ』と言っています。そして、寮生の醍醐味は『自立が促される』ことです。集団生活によって、さまざまな失敗を経験するでしょう。その失敗をどう乗り越えていくか、その経験をどう次につなげるかを生活のなかで学んでいくことに意義があります」と語りました。
松山空港からタクシーで約10分の場所にあり、首都圏へのアクセスも良好です
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