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学校説明会レポート
東洋英和女学院中学部
2025年5月28日(水)
より良い社会のために「敬神奉仕」の意味を理解し実践できる人物を育成する
1884年にカナダ・メソジスト教会の女性宣教師マーサ・J・カートメルが日本における女子教育の推進をめざして開校させた東洋英和女学院は、現在では幼稚園から大学・大学院までを擁する総合学園です。創立以来、一貫してキリスト教の精神を根幹とする人間教育を実践し、高い知性と品格を備えた国際社会で活躍する人物を世界に送り出しています。
説明会は、卒業生のオルガニスト・佐藤初音さんによるパイプオルガンの演奏で始まりました。冒頭であいさつに立った部長の石澤友康先生は、建学の精神を表す学院標語「敬神奉仕」について紹介しました。「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」という意味の「敬神」、「隣人を自分のように愛しなさい」という意味の「奉仕」から成るこの学院標語は1928年に制定されました。石澤先生は「本校の目標は、『敬神奉仕』の実践者、すなわち他者のためになすべきことをみずから考え、行動できる人物を育て、社会に送り出すことです」と強調します。
そのディプロマ・ポリシーを実践するため、同校では長い歴史のなかで受け継がれてきたキリスト教の教えを基盤とし、「国際性を養う」「タラント(才能・賜物)に気づく」「感性・教養を磨く」の3点を重視した教育活動を展開しています。
「国際性を養う」ために大切にしているのは、「失敗しても大丈夫という雰囲気」です。石澤先生は「本校の教室には、クラスの仲間が常に応援してくれているという安心感があります。その温かい雰囲気は語学の習得に最高の環境であり、本校の財産だと考えています」と話しました。
「タラント(才能・賜物)に気づく」には、「神に与えられた自分の才能・賜物を見つけて磨き、人のために使う」という意味があります。各学年5クラス編成で、一つのクラスには文系・理系・芸術系など、希望する進路の異なる生徒が混ざり合い、互いの能力を尊重し合いながら学んでいます。
「感性・教養を磨く」とは、豊かな感性や表現力を養うと同時に、さまざまな楽器や音色に触れて共に音楽をつくり上げる体験を大切にするということです。また、放課後にはピアノ科・器楽科・オルガン科・英会話科・日本舞踊教室・華道教室の六つの課外教室が実施され、プロ講師によるレッスンを受けられます。
続いて入試広報主任の飯川厚先生が、具体的な取り組みについて説明しました。英語は、中1から少人数クラス、中3からグレード別の少人数クラスに分かれて授業を行います。年に数回、1日英語を話して過ごす「English Day」が行われ、イースター、ハロウィーン、クリスマスなどをテーマに会話を楽しみながら語学力を磨き、世界の文化に触れる機会を設けています。また、英会話の教材は同校での学校生活を題材としたオリジナルの教科書を使用しており、実生活に基づいた内容でコミュニケーション能力を高めています。このような取り組みの結果、2024年度の高2は、GTEC®スコアの校内平均が1020.4点(全国平均は798点)と高く、約7割の生徒が海外留学を視野に入れられるレベルに達しています。
「敬神奉仕」を体現する奉仕活動も、受け継がれてきた大切な取り組みの一つです。中1ではギリシャ語で「人に仕える」を意味する「ディアコニア」という活動があります。車いすや点字体験、福祉施設への訪問などを通じて、多様な立場の人々の思いを知り、どのように助け合えばよいかを考え、実行するための活動です。飯川先生は「本校では、さまざまな場面で仲間と共に活動する機会を多く設けています。互いを尊重し、会話を重ねていく忍耐強さも育てつつ、『敬神奉仕』の意味を理解し、実践する力を養います」と話しました。
※「GTEC」は、株式会社ベネッセコーポレーションの登録商標です。
キャンパスは都営大江戸線「麻布十番」駅から徒歩5分、東京メトロ南北線「麻布十番」駅・同日比谷線「六本木」駅から徒歩7分と利便性の高い立地です。鳥居坂教会や各国の大使館などが立ち並ぶ閑静な一帯にあります
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