受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

共立女子第二中学校

2025年6月7日(土)

緑に包まれた広大なキャンパスで、みずから考え、他者と共に生きる力を育てる

 1886年に共立女子職業学校として創立された共立女子学園は、「女性の自立と自活」をめざし、女子の総合教育機関として発展してきました。八王子市に共立女子第二高等学校が設立されたのは1970年のことで、中学校は1984年に開校しました。「誠実・勤勉・友愛」を校訓に掲げ、「豊かな感性を身につけた女性」「自ら考えて発信できる女性」「他者を理解し、共生できる女性」という三つの女性像を理想とした全人教育を実践。組織のなかでの自分の役割を考え、自分らしく活躍する「セルフリーダーシップ」を発揮し、広く社会に貢献できる自立した女性の育成に努めています。

 この日のオンライン説明会では、入試広報部副主任 の湊理香先生が学校の概要と学びの特徴について説明しました。八王子の丘陵地に広大なキャンパスを有する同校は、恵まれた教育環境を生かし、体験を重視した学びを実践しています。理科実験室4室と演習室1室を使って、中学3年間で100回に及ぶ実験を実施します。中庭の一角にある「ポタジェガーデン」と呼ばれる菜園では、堆肥づくりから始める循環型ファームを営み、四季折々の野菜を苗から栽培し、収穫まで行います。また、夜7時まで利用できる自習室、場所を問わずオンライン学習ができるWi-Fi環境なども完備しています。6万冊以上の蔵書を誇る図書館を利用して、中学3年間で100冊の読書を目標とする「3-100計画」も推進しています。

 伝統的な女子教育も同校ならではの特徴です。中学3年間を通して行われる礼法の授業では、美しい所作を身につけます。高2では茶道・華道・装道を学ぶ「和躾(なごみ)の日」を設け、卒業生が講師として協力しています。

 次に、カリキュラムについて説明がありました。中高6年間の学びを見据え、中学3年間では基礎・基本を徹底します。中3では、国語・数学・英語の一部の授業をグレード別に少人数制で行います。高校では、国公立大や難関私立大をめざす「特別進学コース」、幅広い多様化した入試と、共立女子大学の全学部に対応する「総合進学コース」、高い英語力とグローバルマインドを養う「英語コース」の3コースに分かれます。そして、高2以降は共立女子大学の文系学部に対応する「共立進学コース」を含めた4コース制となります。

 英語教育に関しては、アクティビティを取り入れながら実践力を養う「4技能統合型授業」と、教科書を繰り返し学習して基礎力の定着を図るとともに、中1~高2にオンライン英会話を導入しています。アウトプットの機会も豊富で、中学では英語暗唱の正確さや表現力を競う英語レシテーションコンテストを毎年開催しています。このほか、中2は全員で福島県の羽鳥湖高原での「ブリティッシュヒルズ研修」に参加します。希望者を対象とした国際プログラムとしては、高1・2の「ニュージーランドホームステイ」、高1の「ニュージーランドターム留学」(「英語コース」は全員必修)などがあります。「英語コース」の生徒たちは高校卒業までに英検®準1級の取得をめざして、学習に励んでいます。

 卒業生の約4割は、内部推薦で共立女子大学に進学します。残りの約6割は他大学に進学しますが、例年、ほぼ全員が現役合格を果たしているそうです。湊先生は「外部大学についても、1学年の人数を上回る200以上の指定校推薦枠があります。内部推薦の権利を保持したまま他大学を受験できる制度もあるので、安心して自分の進みたい道に挑戦してください」とメッセージを送り、説明会は終了となりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

 このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

イメージ写真 八王子市の丘陵に広がる緑豊かなキャンパスには、400mトラックと大きな観客席を設けたグラウンド、9面のテニスコート、ゴルフ練習場などの施設も充実しています

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